オブラーテ図書館、ドゥオモを拝みながらのゆっくりカフェ

もうすでに日本のガイド本や在住者のブログなどで有名なオブラーテ図書館のバール、私もやっと?(笑)行ってきました。場所はドゥオモの裏手すぐ、と立地も最高ですが、当然フィレンツェ市民が使う図書館のため、観光客の方はちょっと入りにくいかもしれません。まず門をくぐってすぐの柱廊のある中庭、大きな紋章の彫刻にワクワク。あまり知られていないかもしれませんが、ここはかつての修道院。バールを紹介する前にこの建物の歴史をちょっと覗いてみましょう。

歴史をさかのぼること、なんと750年! この建物は1285年~88年、ダンテのミューズ・ベアトリーチェの父としても知られる銀行家のフォルコ・ポルティナーリによって建設された女性専用の病院です。対を成すように裏手に建設された男性専用病院、サンタ・マリア・ヌォーヴァは、現在も旧市街唯一の病院として機能しています。さて、この女性専用病院ではオブラーテという名のもとで多くの女性が働いており、今もその名前が残っているのですが、オブラーテとは? ラテン語で「他人を手助けするために人生を捧げた女性」を意味するのだそう! 当初は信仰を持たない女性の集団でしたが、近年のカトリック教会の再編により信心会となり、1936年までここを本部としてフィレンツェの各病院や世界でのミッションに修道女たちが活躍したそうです。その後にサンタ・マリア・ヌォーヴァの改築で性別を問わない総合病院となったことを機に、空となったオブラーテの建物を市が買い取り、今までヴェッキオ宮殿内にあった図書館を移設して今に至ります。

柱廊のすぐ脇にあるのは、児童書ルーム。お目当てのバールは建物の3階、受付を経た後のエレベーターで到着します。

私が訪れたのは12月でしたが、晴天だったためにテラス席にも人がいました。このテラスはかつて、病院のベッドなどに使うシーツなどの洗濯もの干場であり、また1966年にフィレンツェを襲ったアルノ川の氾濫時には1階から運んできた書物を乾かしてた場所だそう。しかし、本当に日当たりが良い! ここからの眺めがTOP写真なのですが、青空に映えるドゥオモが美しすぎて・・・地元民かと思われる年配の方たちもスマホでたくさん撮影していました。

とはいえ、ここで朝ごはんするのはちょっとまだ寒そう・・・景色は今ここで堪能して、写真も撮って、さ、中でゆっくり暖を取りながら朝ごはん、と・・・ドゥオモのパノラマは室外だけと勝手に思いこんでいた私に素敵なサプライズが!

室内でも、いや、室内だと更に近くでドゥオモがドーーン!!の最高のパノラマなんです!・・・あれ、みんな知ってました?笑。バールとしてはいたって普通で、エスプレッソにカップチーノ、各種ブリオッシュなどの朝ごはんができます。ちょっと変わり種エスプレッソがあったり、アぺリティーヴォができたり、ちょっとしたお菓子も買えるし、何しろこんな絶景を見ながら席料なしでまったりゆっくりできるのが素晴らしいです。

バール利用だけでも良いですが、図書館の280席ある読書ルームでは読書だけでなく、WIFIも完備なので、留学生の勉強や旅行者が調べものをしたりSNS投稿するのにもうってつけ。皆さんもぜひ、利用して見てくださいね。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Biblioteca delle Oblate
Via dell’Oriuolo, 24
Tel : +39-055-2616512/2616523

月・14:00-19:00、火・9:00-19:00、水~金・9:00-23:00、土・10:00-23:00
月・火は屋外スペースは20時まで利用可能
日曜は閉館

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

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