イタリアの中規模の町に行ったら、市役所にちょっと潜入してみよう

それは、だいたいが歴史的な建物を使っているから。大きな町でも小さな町でも歴史的な建物を使っていることが多いですが、大きな町だと歴史的地区になかったり、区画で分かれてたり、変に門番がいたり。小さいと入ったはいいけど誰かに見つかって用件とか聞かれるとややこしいし(コミュニケーションとれる方は良いですが)。過去に私は「ちょっと潜入」した、中規模な町の市役所をちょっと紹介してみます。

ブレーシャの市役所

ブレーシャはミラノ近郊のロンバルディア州の中都市で、ブレーシャ県の県庁もあるところ。市役所はいくつかの建物に分かれていますが、私が潜入してみたのは、新ドゥオモのある左側に建物・ブロレット宮で県庁と市役所の一部門があります。

ブロレットとはロンバルディア州では「広場、市役所」を指す呼び名で、元々、中世では囲われた耕地や牧草地のこと。他の町にもブロレット宮がありますが、ブレーシャのブロレット宮は1100年代後半から記録が残り、数世紀にわたって改修・増築が行われた大きな建物です。

市役所は新ドゥオモ横にある西の門から入り、そのまま中庭を越えて、向こう側の柱廊右になります。階段を上り、入り口を入ると・・・

こんな階段見たら、とりあえず上りたくなりますよね?2階は市役所の戸籍課が昔からあったようで、ARCHIVIO(文書保管室)と書かれた大理石のドア周りも健在。

棚や番号札システムなどはもちろん思いっきり現代モノですがイタリアって、基本、古いものを壊すことはせず、残せるものはそのまま残し、生かす。新しくするにしても、かたくななまでに(笑)前のままを再現したり。なので、こうして今でも普通~に市役所として使ってるんですね。

ピストイアの市役所

ピストイアは、フィレンツェから電車で30分ほどの町で、ピストイア県の県庁所在地でもあります。

こちらもブレーシャと同じく、ドゥオモのある広場にある立派な建物。ドゥオモの左壁面にくっついた形で建っています。

メディチの紋章で分かるように、こちらの建物の歴史も古く14世紀にまでさかのぼります。当時の執政長官だったジャーノ・デッラ・ベッラにちなんで「ジャーノ宮」とも呼ばれるこの建物は、ジャーノの任期が終わった後の1339年から増築が行われ、今の姿に。

入った1階から薄暗い中に色あせたフレスコ画が浮かび上がり、まさにタイムスリップしたよう。誘われるようにいろんな階段を上がったり、中庭を見下ろしたり、中世建物探訪(笑)。そして、2階から見た1つの彫刻をよく見てみようと下に降りると・・・

この町に生まれた世界的近代彫刻家、マリーノ・マリーニの1953年の作品である「奇蹟」。同じタイトルの作品がいくつも残されているように、マリーノが幾度となく表現をし続けたこの作品ですが、ここにあるのはマリーノ本人から1975年にピストイア市に寄贈されたものです。2017年はピストイア市が「イタリア文化都市」に選ばれたため、それに合わせて1万ユーロをかけて修復されたそうです。

観光地に行くと有名スポットを駆け足で回ることに終始しがちですが、少し郊外の町に足を延ばしてみるとこんな楽しみも。美術館に行かずとも、こうやって脈々と受け継がれる歴史を体感したり芸術作品に出会えるかも?市役所にちょっと潜入してみて下さいね。

 

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