コロナ禍下の中の2020年夏のバカンス。イタリアでは国内旅行が推奨され、またイタリア人の3人に2人が「小さな村に行く」という記事も見るほど、人混みを避けて小さな村、特に知られていない村や自然の多い村に行く人が多いようです。実際、アミアータ山の小さな集落であるばーちゃん村も、なんだか例年に増して人が多い!我が家のように家族の田舎があるのでなく、イタリア各地からの旅行者が多くいました。
私自身イタリアに移住してからは、もっぱら小さな村や知られていない場所を訪れることが多くなり、このサイトの小さな村カテゴリーにもたくさんの小さな村を紹介していますが・・・次どこに行こう?と思った時に参考にしているのが、今回ご紹介するこの5つのサイト。その他にもフェイスブックのコミュニティだとか、写真や記事を見て素敵!と思ったところはリストアップして候補をためておくとかもありますが、日本から素敵な小さな村を見てみたい方は、これらのサイトでいろいろ見てみると良いと思います。それぞれのサイトへは、タイトルにリンクを貼ってますのでクリックして下さい。英語バージョンがあるものは、英語版をリンクしています。
I Borghi piu’ Belli d’Italia(イタリアの最も美しい村)
真っ先に挙げられるのが、この「イタリアの最も美しい村」。2001年、ANCI(イタリアコミュニティ観光評議会)の推進により結成された協会で、世界でも先駆けとなった1982年創立フランス、日本など世界各国に同様の協会があります。当初は100の村から構成されたそうですが、現在では300くらい?ネームバリューも高いので、やはり加盟したい村も多いのかもしれませんね。トスカーナでは、2020年7月時点で26つが加盟しています。
Bandiera Arancione(オレンジフラッグ)
こちらは、1998年にイタリア・ツーリングクラブにより発足した活動で、観光客の目線で見た「観光と環境」が両立していること、歴史、文化、環境的に優れた資産を持ち、またおもてなしのレベルが高い村が認定されています。これのビーチバージョンはオレンジでなく「ブルーフラッグ」。現在は247の村が認定され、トスカーナは最も認定の多い州で38の村がオレンジフラッグの認定を受けています。
Citta’ Slow (スローシティ)
こちらは世界的にもお馴染みの「スローフード協会」が母体の協会で、グレーヴェ・イン・キアンティ、ブラ、オルヴィエート、ポジターノの市長と、スローフード協会会長と共に1999年に発足しました。その目的はスローフードのフィロゾフィーを波及させ、エネルギー&環境、インフラ、市民生活、農業&観光&職人、おもてなしと人間形成、社会的絆の6つの要件を満たす市町村が加盟できるようになっています。2020年8月現在、イタリア全体で86、トスカーナでは15の市町村が加盟し、
Borghi autentici (真の小さな村)
場所と人をリスペクトし、アイデンティティの保持に注力しながら、持続可能な発展を目指す村の協会。2017年創設の新しい団体で、現在はイタリアで208ありますが、トスカーナでは加盟はありません。
e-borghi(小さな村ウェブ)
こちらは私も最近知った小さな村の「総合ウェブサイト」的なもの。上記のオレンジフラッグ、真の小さな村の2つが後援となり、州などのゾーン別、また宿泊、食事、買い物、サービス、製品など、検索項目も多彩。さらにタグによって「山の村」「海の村」「城壁の村」「温泉の村」「世界遺産」「ワインの村」などエリアや特徴で、また上記の「最も美しい村」「オレンジフラッグ」「スローシティ」など加盟団体での検索も可能。例えば要塞や塔が好きな私の場合、行こうとしている州や県でまず検索し、更にタグで「城の村」「城壁の村」「塔の村」で絞りこむと、ドンピシャな村が出てくるわけです。
そして、ここではマガジンが無料で読めるのも素晴らしい!英語版ではテーマごとに10つのマガジンがあり、イタリア語版では英語版と共通のテーマごとのマガジン10つと、2020年2月より、毎月テーマに沿ったマガジンが発行されています。各号には表紙には特集テーマが、右側には扱っている州や小テーマが記載されており、クリックすると更に目次が出てきて記事ごとに開けて読めるようになっています。文章が読めなくても、写真が美しいので見るだけでも十分楽しめます。ちなみに最新版は8-9月版(これだけ2か月1回発行?)、今号でのトスカーナはサイトで募集した写真コンテストの結果。
さて皆さんは、どの小さな村に行きたいですか?まだまだ先かもしれませんが、今回紹介したサイトで、次のイタリアの「小さな村」への旅、妄想を膨らませておきましょう!ちなみにTOP写真と上の写真は、「イタリアの最も美しい村」「オレンジフラッグ」「スローシティ」全てに属している、アンギアーリとバルガ。どうやっていったら分からない、行きたい村を効率よく回りたい、などなど・・・コーディネイト&ハイヤー手配など、下記のボタンよりぜひご依頼ください。
また、
- 人気のあるゾーンではハイヤーツアー(オルチャ渓谷、アレッツォ県)
- 通訳付きの公共交通機関で行くツアー
もご用意しています。
【AMAZON KINDLEより、4冊の電子書籍を発行】
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん 春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
いずれも読み放題に入っています!
