ピエンツァ北部、ひっそり佇む小さな村・モンティ―ジ

世界遺産のオルチャ渓谷のエリアは広く、主要な5つの市だけでなく、美しい小さな村や集落がたくさんあります。小さな村ながら、先日ご紹介したモンティキエッロはどちらかというとメジャーな方。今回ご紹介するモンティ―ジは、ピエンツァからシエナへクレーテ・セネージゾーンを通って行く際に、どこか立ち寄れる村はないかなぁとグーグルマップを見ながら検索して見つけた村です。エリアで言うと、まさにオルチャ渓谷とクレーテ・セネージが分かれる辺りで、一番近い市はピエンツァですがモンタルチーノの分離集落となります。周辺にもいくつか良さげな村もあったのですが、ハイヤーのジョルジョも、その中ならモンティ―ジが良いと言うので、実際に寄ってみると・・・これが、私の中でも久々の大ヒット!で、すっかり気に入ってしまいました。

ピエンツァから北に向かう道は、ちょっと山深くて景色もあまり見えないのだけど、しばらくすると丘の上にこんな風にモンティ―ジが見えてきます。村の起源はエトルリア時代に遡り、名前は2キロほど先にあるイシス神にささげられた教会にちなんで=Monte Iside(イシス神の山)、からつけられたとされています。特に城塞や門があるわけでもなく、さらっと村の中に入ってしまい、たぶんこの辺が中心かな、と思われる場所で車を下車。観光案内所もなく地図もスマホのグーグル以外ないけれど、迷う心配のない小ささ&時間も余裕があったので、気ままに散策を開始しました。

村の最初の記録は11世紀頃、この地方の有力家系であるカッチャコンティ一族の主流・シャレンガ伯爵が、忠誠を誓ったシエナの政治に参加するためにこの村に滞在していたと言われています。1291年にはカッチャコンティ一族内の領地争いが起こり、シモーネ・カッチャコンティがこの村とエリアを治めることになりました~その歴史にちなんで、毎年8月5日に近い日曜に「シモーネの馬上競技」が行われています。その後は、シエナの領地となり、16世紀にはトスカーナ公国に組み込まれます。

見所となるようなモニュメントはありませんが、そんな中世の歴史がそのままま残った町並みは、とっても味わいがあります。観光客もほとんどおらず、地元民と数人すれ違うだけの平日の朝はしんと静まり返り、まるで中世にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

坂の上から見下ろす村は、明るめのレンガ色・・・周りの新緑、青空とのコントラストが本当に美しい。

平日の午前中だったこともあり閉まっていましたが、よく見ると、村には数軒の宿泊施設とレストランもありました。村のあちこちには、こんな風に宗教画が飾られてあったり、

こんな美しい採色テラコッタも。

そして、こんな可愛い宿の看板も!そんな発見にワクワクしながら気ままに歩くだけで、ほっこりと幸せな気分になる村・・・ゆっくり散策しても1時間もかかりませんので、近くに来られることがあれば、ぜひお立ち寄りください~ハマってしまうと、1時間じゃ足りないかも?

近くには、果てしなく続く糸杉の道もありますよ。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

【観光協会】
Pro loco Montisi

【行き方】
シエナからTiemme社のバス109番で約1時間半(1日1本)、フィレンツェからアレッツォ乗り換えで電車で2時間半前後・シナルンガ駅からバスST1番で20分(1日4本)。周りは見所が多いので、オルチャ渓谷の他の場所と合わせてハイヤーで周るのが便利です。

kakko

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