夜のマルティーナ・フランカ

昨年11月に初めて降り立ったプーリア州。ライター記事のため2つの村を訪問するのが目的でしたが

うち1つはコチラ

忘れられないイタリアの美しい村   第8回 きらめく白い村のクリスマス【ロコロトンド

1泊したことで時間に余裕があったロコロトンドは、なんと、アルベロベッロとマルティーナ.フランカが隣り合わせ、いずれも電車で1駅という近さ。半日しかなかったので、まずは世界遺産で有名観光地であるアルベルベッロに行きましたが、ロコロンドへ帰る電車に乗れば2駅で行けるのに・・・とあきらめきれず、駆け足でマルティーナ・フランカにも行ってみました。この3つの中では一番大きいし、なんせ駅からは20分以上歩くので実質1時間も旧市街にいられなかったのですが・・・

これは、どこかで見た建物!!そう、これは私がマルティーナ・フランカを知った陣内秀信教授の「イタリアの街角から スローシティを歩く」の44ページに紹介されていたものではないか!と、大興奮で駅からの歩き疲れも吹っ飛び・・・

まさに上述の本の中で書かれていたように「演劇的」な町並みを抜け、まさにその中心舞台へ!

ゆるやかなカーブを描く柱廊付きの建物が目印の、マリア・インマコラータ広場。そしてその奥にはサン・マルティーノ大聖堂があるプレビシート広場へと続いている。暗闇に浮かあがるバロック様式の建物の美しさ、そしてこの奥行とちょい見せがたまりません。

中央の扉上の彫刻はロココ調の立体感ある装飾、そして中にはいると、これでもかというほどのバロック。

一番最初は10世紀にあった礼拝堂ですが、その後14世紀にロマネスク様式の教会に建て替えられ、現在の姿は1745年に再建されたもの。1988年にはヨハネ・パオロ・2世より「小バジリカ」の称号が与えられ、2002年にはユネスコより「平和文化の伝道モニュメント」にも選ばれています。

残念ながら、帰りの電車の関係で広場と目貫通りを歩いただけで散策は終了・・・帰りは旧市街の正門であるサント・ステーファノ門から出てみました。その前は芝生もある大きな9月20日広場。そこからはまた、駅までテクテクと新市街を歩いていきます。

そんな中で、はっと目に着いたこの建物。2階バルコニーそのもの、そしてそこから垂れるグリーンが美しいのですが、何よりも目を奪われたのは1階のお店でした。

とにかくバロックの町の店らしく、ショーウィンドウからもうコテコテ。おそらくインテリア雑貨のお店だと思うですが、その金銀ギラギラの個性的な商品、そしてそれとは対照的な?店主とお客さんのほのぼのとした様子にほっこりしてしまいました。いやいや、駅まではまだだいぶん歩かなくっちゃ・・・と後ろ髪をひかれながら入るのをやめ、帰路へ急いだマルティーナ・フランカ。プーリアにはゆっくりと夏バカンスで再訪したいので、マルティーナ・フランカもその時にリベンジしたいです。

  マルティーナ・フランカの宿泊施設はコチラ  

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

プーリア州旅行サイト Martina Franca ページ

【行き方】
州都バーリより、Putignano 乗り換えで約2時間半(バスと電車の組み合わせもあり)。駅前は何もなく、旧市街は住宅街の中を20分以上歩かないといけないので、地図必須です。アルベルベッロ、ロコロトンド、マルティーナ・フランカと3駅続いているので、どこかに宿泊して3つ周るのがおススメです。

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

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