エトルリア海岸とは、トスカーナ西側のリヴォルノからピオンビーノまでのエトルリア文化が栄えた海岸線に沿った地域のこと。エトルリア人の建てた12の主要都市の中で、唯一海沿いの丘にあるのがポプローニアです。ポプローニアの下にあるバラッティ湾のゾーンには、バラッティ・ポプローニア遺跡公園がありますが、現在するポプローニアの集落は15世紀の建設になります。
集落の建設は、門の上の家紋があるように、15世紀にこのゾーンを治めていたピオンビーノの君主によるもの。そこから集落はほぼ一本道で、バールからショップ、レストランなどが並びます。
しかし、写真を見ても分かるように、門をくぐったら向こう側の端が見えてしまうほどの小さな小さな集落。私が訪れたのは3月の末だったのでまだ人はまばらですが、本格的なハイシーズンだとイタリア人・外国人観光客でかなり賑わうそう。それらの人の目当ては、ポプローニアのシンボルである、この要塞です。
メインストリート中ほどから左に入ると小さな広場があり、チケット販売所があります。時間のある方は、要塞と考古学博物館の共通チケットを購入し、博物館も見学してみましょう(博物館は、メインストリートを要塞方向とは逆に右に曲がった奥にあります)。要塞の中は自由に見学でき、集落の入り口にせり出している角部分にも上ることができます。しかし、一番の見所は、やはりこの塔からの眺め。高さはそれほどないので、上るのはそれほど大変ではありません。
この海の絶景!この青!!これは北方向なので、手前がバラッティ湾、そこから北の海岸線を眺めています。
上から見ると要塞の作りも良く分かるし、何よりずっと伸びる海岸線の美しさにただただ息をのむことでしょう。。見通しが良い時は、エルバ島やコルシカ島まで見えるのだとか!
動画もどうぞ♪
要塞に入るだけなら30分もかからないほどの小さな集落、ポプローニア。この周辺の村に来られる方、またバラッティ湾でビーチを楽しむ方、あるいは近くのピオンビーノ港からフェリーを利用される方は、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
【観光情報】
Catello di Populonia
【ポプローニアの要塞】
毎日10:00-18:00
ローシーズンも開いているようですが、集落のお店はクローズが多いと思われます。
【行き方】
フィレンツェからピサやリヴォルノで1~2回乗り換えで、2時間40分~3時間半。ポプローニアまで分、ポプローニア駅からポプローニア要塞までTiemme社のバス15D番・031番がありますが、1日数本の通学路線のため、観光にはほとんど使えません。他のエトルリア海岸の小さな村やワイナリー、マレンマ北部のマッサ・マリッティマなどと合わせてハイヤーで寄ることをおススメします。
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