フィレンツェ北部の「水車小屋で粉ひき」~古き良き伝統を途絶えさえない人たち

フィレンツェの北部・ムジェッロ地方にある小さな村、サンタ・アガタ。サーキットとナイフで有名な「イタリアの美しい村」でもある、スカルペリーアの分離集落です。この集落のはずれに、あるのが水車小屋、有志の方々で修理をし、近年に再び粉をひくことができるようになったのです。現在はアソシエーションとなり、会員の農家さんが生産する古代小麦を使い、定期的に会員用の粉をひいたりパンを作ったり、年に2回ほど資金集めの見学&アペリティフのイベントをしたり、マーケットに出店したりしています。さらに希望があれば、このアソシエーションの千穂さんが案内してくれるんですよ。

これが水車小屋。この小屋の前に住むオーナーさんが仕事として粉をひいていたのですが、定年後趣味で使いつつも、このままでは誰も使わなくなってしまう・・・と、千穂さんも所属するGAS(優良な生産者から直接商品を買う消費者グループ)へ相談したのが3年前。そこからオーナーさんから知識と設備を受け継ぎ、コツコツと修復したのです。私も友人としてよく千穂さんの投稿を見ていたので、今、こうやって活動が軌道に乗っているのがうれしい限り!そして、田舎暮らし仲間のSAWAKINAちゃんとともに、ここで忘年粉ひき!となり、初めて実際に水車小屋に行くことができたのです。

これが建物裏側にあるため池、右上の水路から、建物下につながっています。

中にある説明図が分かりやすい!図の右を見ると、水が流れていますね。水路を室内にあるレバーで開けると水が流れ、水車が回り、それが動力となって上の石臼を回しています。

よっこらしょ・・・とレバーを動かして、水路を開ける千穂さん。説明だけではとっても簡単そうですが、水の量や角度、それによる石臼の回転速度、石臼上下の隙間の母、そして小麦の上から落ちてくるスピード、どれもが試行錯誤してやっとここまできたそう。私が小麦粉を買っている農家さんは、この辺りでは有名な水車粉ひき屋さんにもっていってるんですが、この水車小屋の話をしたら「本当に修復したの?ちゃんとひけてるの?めちゃくちゃ大変で動かせるようになっても超難しいんだよ!」と信じてもらえなかったくらい。

いえいえ、ちゃんと動いてます、ひけてます!サラサラと落ちる小麦の粒に、石臼のゴーーーーっという音、粉っぽい空間・・・オリーブオイルの搾油もそうですが、こういう昔ながらの生産風景は、機能性とか利便性だけを追求する世界にはない、じわじわ来る感動があります。時間があれば、いつまでも見ていられるくらいに。

いえいえ、見ているだけでなく作業もしてみましょう。私は以前に千穂さんがくれた「クルスケッラ」=小麦のふすまの消化できない荒い部分を取り除いたもの、が買いたかったので、自らふるいました。まずはSAWAKINAちゃんが目の細かいふるいで粉を出し、残ったものを粗目のふるいで私がふるう。ふるいに残った消化できないものは、飼料へまわす~捨てるものは何もありません。マスクをしているのは、粉が飛びまくってのどが痛くなるから・・・危険物処理班みたい(笑)。

今回は雨が降っていて時間もなかったので、サンタアガタの村散歩はお預けでしたが、おらが村からバスを乗り継いで行けるので、またぜひ行ってみたいと思います。今年から千穂さんが始めたこのプログラム、おらが村の滞在と組み合わせて行かれたお客様も多数!下記にプランを作りましたので、フィレンツェ滞在の際に1~2泊、田舎の昔ながらの生活を体験しに来てくださいね。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

【サンタアガタの水車小屋見学と村散策】
お1人90ユーロ、一部は水車小屋アソシエーションへの寄付となります。粉ひきと、サンタアガタ散策案内込み。
サンタアガタの最寄り駅へは、フィレンツェから直通電車で約40分、最寄り駅と水車小屋の往復は、千穂さんが送迎してくれます。水車小屋では宿泊も可能、お1人の場合は70ユーロ、お2人の場合はお1人45ユーロ(電車賃は含みません)

こちらへのお申し込みは、直接、千穂さんにお問い合わせください。

【おらが村宿泊&マンマの料理教室+サンタアガタの水車小屋見学と村散策】
休暇の家マンマの料理教室の1泊2日、1日はおらが村で、もう1日はサンタアガタへ。お1人参加の場合は290ユーロ、お2人の場合はお1人245ユーロ(電車賃、2日目のランチ代は含みません)

スケジュール:【1日目】14時19分フィレンツェ発の電車かそれ以前の電車で休暇の家へ→ミニトレッキング→マンマの料理教室(夕食)→休暇の家まで車送迎 【2日目】午前自由時間(おらが村散策など)→午前遅めに最寄り駅まで車送迎、直通電車でランチ場所の最寄り駅へ→千穂さんと合流、ランチ→粉ひき&サンタアガタ散策→最寄り駅へ送迎→直通電車にて夕刻フィレンツェ着。1日目と2日目が逆でもOKですよ。

こちらへのお申し込みは、下記よりお問い合わせください。

お問合せ&お申し込みは、こちら

【AMAZON KINDLEより、5冊の電子書籍を発行】

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「トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ」
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