代表的なトスカーナ独特の言い回しは
その1・coso と cosare
その2・非人称のトスカーナ的な使い方
その3・piacere でなく garbare
その4 ・ fo’ フォと vo’ ヴォ
その5・ハッシュタグもトスカーナ弁で
その6・学校で習わない名詞たち
で書いてきましたが・・・先日、こんな動画をフェイスブックで見つけてしまいました!
「フィレンツェ弁を話すための10のルール」
10のうち、私の前述記事の1、2、4、5も入ってます。しかし、私が「それ忘れてた!!」というのがこの動画の1つ目に出てきました。ズバリ記事タイトルの
「ハホる」
より専門的に言うと、「ゴルジャ」と呼び、フィレンツェ・トスカーナ独特のの発音です。
何がハホるのかというと、
- カ行全般(専門的に言うとK➡H)
- 語尾にあるタ行(専門的に言うとT➡θ)
細かいのは他にもありますが、代表的なのはこの2つ。では、順に解説していきましょう~!
カ行がハホる
動画の例は
- La Casa ラ カーザ ➡ ラ ハーザ(=家)
- Il Buco イル ブーコ ➡ イル ブーホ(=穴)
イタリア人の性質の1つに、おらが村自慢(カンパニリズモ)、そして他州をバカにした小話があるのですが、トスカーナ人を揶揄する代表的なものがまさに
「コカ・コーラって言ってみろ」
「コカ・コーラって言えないくせに」
➡「言えるよ、ホハ・ホーラ!!」(爆)
ちなみに・・・トスカーナではまさに致命的な私の名前、「くみこ」
➡「フミーホ」(号泣)
みなが「フミーホ」「フミーホ」呼ぶもんだから、私の結婚式で初来伊した私の父が
「おい、おまえ名前を間違えられてるぞ!!」
ってマジ顔で言ってきたのが、今も忘れられません。
語尾のタ行がハホる
一番わかりやすいのが、動画で紹介されているように「動詞の過去分詞」
- Bruciato ➡ Bruciaho(=燃やした)
- Mangiato ➡ Mangiaho(=食べた)
- Andato ➡ Andaho(=行った)
動画では「語尾にある」とは言ってませんが、始まりや真ん中にあるタ行はあまりハホらないような・・・とはいえ、個人差もすごくあります。うちのダンナはあまりベッタベタのフィレンツェ弁でないですが、マンマ、特に今は亡き舅のハホり具合はえげつなくて、留学して間もない頃に家に行った時に、何言ってるかほとんど分からなかったのも、そのハホりが原因だったと推測されます。こうして1つの単語だけだとそれほど難しそうに感じませんが、1つに文章の中に何個もハホッた単語が入ってると、聞きなれるまではけっこう分かりにくいです・・・とはいえ、20年近くどっぷりトスカーナにいると、しかもダンナ家族全員トスカーナ人となると、私も相当ハホってるようで・・・通訳などでトスカーナ以外に行くと「・・・君、フィレンツェだよね?」、逆にホームでは「なんで日本人なのに完璧にハホってんの!?」、と爆笑されることもしばしば。きっと日本でいう「山形弁をしゃべるダニエル・カール」みたいな立ち位置になっているようです💦
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