近年、「ピンサ・ロマーナ」という新しいピッツァの生地が流行っています。私はおらが村の新しいピッツェリアが出しているのを見て、2年くらい前からよく食べているもの。いったい何なのか?まず解説しますね。
ピンサは、ラテン語のPINSERE=伸ばす、押す。押して伸ばした生地から、その名前がついています。ロマーナ=ローマの、の意味で、まさに古代ローマ時代、城壁外で穀物をひいて作られていたフォカッチャが由来。その後、現代まで少しづつ形を変えていますが、その特徴は下記の通り。
- 形は楕円形
- 端はカリっと、中はモチッと
- 長時間発酵による消化の良さ
- 生地は天然酵母と小麦・米・大豆の混合粉
- 天然酵母の長時間発酵によるかぐわしい香り
ピッツァ屋さんのメニューにあることも多いですが、ローマでは、こんな風に専門店を見つけたので入ってみました。サン・ピエトロ広場至近、ちょうど地下鉄オッタヴィアーノ駅から向かう途中にあるので、とっても便利なロケーション。
メニューは、外と中の黒板に書いてますが、「赤=トマトベース」「白=トマトソースなし」(サイトではこの他に「グルメ」もありました)の2つに分かれています。赤のマルゲリータの4.5ユーロ~4.9ユーロまでが多く、バリエーションもいろいろで迷います・・・この店の嬉しい所は、私のようにピッツァ1枚はとても1人では食べきれない人にも、ちょうど良いサイズ。4つに切ってくれるので、食べやすいことも高ポイントです。
カウンターに作ったものがなくても、オーダーすれば一から作ってくれます。席は壁のカウンターと、外の2人席が4つ。店員さんはとっても感じの良い若い男性でした。
私が選んだのは、ローマならでは!のカルボナーラ。コショウがきいていて、めちゃウマ!ほかに同じくローマ料理である「アマトリチャーナ」もありましたよ。さらに、「ズッキーニの花とアンチョビ」、「ポルチーニとズッキーニの花」、「(この日はなかったですが)ブッラータ、スペック、アーティチョーク」、次に行く機会があれば、食べたいメニューがいっぱい!
長男は、じゃがいもとサルシッチャ!
ヴァティカンに行く人はもちろん、ピッツァは好きだけど胃にもたれる、軽く美味しいものを食べたい!という方にもおススメ。オーガニックなど厳選素材使用でこの値段、またクラフトビールも充実していて、いろんな意味で「オイシイ」お店、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
基本情報
Pinsa mpo’
Via dei Gracchi 7
+39-06-88980716
月~土・10:30-21:00、日曜定休
愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。
本の詳細はこちら
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
「トスカーナのおうちごはん秋冬編20レシピ」
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