イタリア北部でコロナウィルス感染者が劇的に増加しだしてから約10日。感染者を多く出したロンバルディア州・ヴェネト州・エミリア=ロマーニャ州では今週も学校は休校、一部の施設は段階的に開いているものの、しまっている文化施設もあります。ミラノは大型の展示会も軒並み延期で、ミラノ経済はかなり疲弊してるとも・・・(現地の声です)。トスカーナ州・フィレンツェも先週からちらほらと感染者が出てきていますが、学校も移動を伴う遠足以外は平常通り。2月26日、2月29日にフィレンツェ歴史的地区に行った感じでは、いつもより観光客は少ないもののほぼ平常通り。ドゥオモや美術館も全て開いており、中止は観光客にはあまり関係ないコンサートくらいでしょうか。まさにTOP写真、あるレストランに貼られていた国旗の通り、「Firenze non si ferma=フィレンツェは止まらない」なのです。
そして、昨日正式に発表された、フィレンツェ市のプロモーションで、
2020年3月6日~8日、
フィレンツェ市立博物館10の施設が入場無料に。
上のビデオ(フィレツェ市文化担当の方の投稿)のメッセージは
「文化は恐怖への最良の解毒剤」
「町の文化は決して止まることはなかった、そしてこれからも止まることはない」
「毎日私たちの文化空間を生かせてくれる全ての人に感謝を」
「文化は私たちのエンジンです」
「劇場で、博物館で、映画館で、図書館で、文化スペースでお会いしましょう」#culturacontropaura 恐怖に屈しない文化
#firenzenonsiferma フィレンツェは止まらない
賛否両論あると思います。政治的・衛生的・科学的・・・いろんな観点から見ると、もしかしたらNGなことかもしれません。ただ、私個人が思うには、いろんな情報が流れる中、それぞれの行政がポリシーを持って堂々とこういう政策を発表することは素晴らしいし、なんというか、これぞフィレンンツェ!!文化都市のしてのプライドと底力、そしてフィレンツェ人らしい意固地な(笑)感じがして最高!!あとは、このプロモーションを見た人がどう考えどう行動するか~「安全」の定義も健康状態も、人それぞれで違うのですから、それぞれが自分で考えて「ラッキー!」と考える人は行く、心配な方は行かない、ただそれだけではないでしょうか。私は?というと、ちょうど7日に日本語学校の待ち時間もあるので、ヴェッキオ宮殿か久々のブランカッチ礼拝堂に行こうかな?と思っております。
10の施設はこちら
http://ticketsmuseums.comune.fi.it/…
FIRENZE NON SI FERMA そしてトスカーナ自由自在も止まりません!現在、新規のお問い合わせは限りなくゼロに近く、メールがきた!と思えばキャンセルかキャンセルかも、のご連絡ばかりですが・・・もうそれは仕方がありません。これが収束したころに、たくさんの方がトスカーナの旅を満喫できるよう、イタリアでのビジネスや取材が充実したものになるよう、引き続き役に立つ情報を更新していきますね。首をながーくして、皆さんのお越しをお待ちしております。