先日、ベルヴェデーレ要塞に行く時のこと。かなりアバウトに場所は知っていたのだけど、行き方は全く知らず、グーグルマップで調べてみました。どのバス停からも結構遠く、一番手っ取り早いのは徒歩。そして徒歩ルートでは、ヴェッキオ橋を渡り、左折してアルノ川沿いから、TOP写真のいつも見ているアーチにたどり着きました。いつも見ていながら、そして向こう側に光が満ちているアーチの写真も何度も通ったことがあるのですが、実は、一度もくぐったことがありません。もう20年近くフィレンツェ+近郊に住んでいて、フィレンツェ旧市街では通ったことない道はないかも?と思っていましたが、まさにここは通ったことのない道・・・見慣れた場所なのに、なんだかとてもドキドキです(笑)。
道は「マイオーリ通り」、アーチをくぐると、ちょっと愕然とするような長ーい坂道が続いています。左側に見えるレンガ造りの壁と紅葉を楽しみながら、えっちらおっちら・・・ああ、いくら美しいものを見ても、上り坂の辛さは緩和されず(爆)。時間はあるので、えっちらおっちら、息を整えながらゆっくり歩いていきます。
最初の急な坂から少し緩やかになったところで、サン・ジョルジョ通りと合流。ベルヴェデーレ要塞はそのまま直進なんだけど、この逆側にも行ってみたい衝動にかられます。グーグルマップであとで見てみたら、上ってきたマイオーリ通りと平行にゆるやかに下り、最後はアーチのある入り口の脇に見える階段へと繋がっていきます。今度時間がある時に行ってみよう~なんかとっても素敵な通りっぽい予感!
サン・ジョルジョ通りを上っていくと、今度は右側に見慣れた人の顔が描かれていて・・・ガリレオ・ガリレイ!この家は14世紀に建てられ、すでに15世紀にリフォームされた元裁判官の家でしたが、1634年にガリレオ本人が購入。とはいえ、定住ではなくたまに滞在する程度だったそうです。パネルには、トスカーナ大公・フェルディナンド2世がガリレオを訪問した記述がありますが、実際はその記録は残っておらず、逆にガレリオが軟禁されていた別のヴィラへ訪問していたとのこと。家の裏側には、ガリレオが作成した日時計が残っています。
更に先を進むと、左側にバルディーニ庭園上の入り口があり、更に先・右側には、ボーボリ庭園の表示もあります。まさにこの2つの庭園に挟まれた道なのですね。
そして到着したのは、サン・ジョルジョ門。フィレンツェには平地にプラート門、ローマ門なども残っていますが、この門を知るのも・見るのも・通るのも初めてでした💛
これは、外側から見たサン・ジョルジョ門。右側の道はベルヴェデーレ通りで、ここを進むとミケランジェロ広場のやや下に出ます。写真には写っていませんが、この写真の左側すぐが、ベルヴェデーレ要塞の入り口になっています。
この写真展を見終わった後、今度は同じ道をてくてく下っていきます。
こんなアングルのフィレンツェも初めて見ます!
ただし、帰りは駅まで徒歩で行くのが辛すぎたので、最寄りのバス停へ。坂を最後まで下りず、スカルプッチャ通りを右折。
ここも初めて通る道で、情緒があって素敵です。そのまま真っすぐ下りていくと、何度も通ったことのあるバルディ通りに出て、アルノ川沿いへ~かつての有力家系の館が多く、重厚な門構えのある建物が並んでいます。
ベルヴェデーレ要塞の写真展を見に行ったのに、こんな風に初めての道でワクワク楽しく散策もできました・・・たくさん坂道を歩いて、かなり筋肉痛になりましたが(苦笑)。
【AMAZON KINDLEより、4冊の電子書籍を発行】
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん 春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
いずれも読み放題に入っています!
