イタリアのスポーツと言えば、まずはサッカー、そして伝統のロードサイクル、はたまたF1やバイクレース?しかし、ニッチな世界とはいえ人気があり、ニュースでもしっかり報道されるのがヨットレースの世界です。私はヨットレース自体も知らなかったのですが、数年前に仕事で調べることがあってから、ニュースはもちろん、たまにレース自体も見るようになりました。そう、今年は世界が注目する、アメリカズカップの年!!しかし、アメリカズカップって何!?という方も思いますので簡単に説明を・・・
1851年から開催されている国際ヨットレースで、継続して使用されている世界最古のスポーツトロフィーとして広く一般に認知されている。アメリカで開催されているわけでなく、初回の優勝艇の名前が「アメリカ号」であり、その後132年間もアメリカのチームが優勝してきたことから、この名前が使われるようになった。使用されるヨットは出場国で建造しなければならないため、参加各国の造船工学・建築工学・材料工学・流体力学・航空力学・気象学などの最先端技術や軍事からの応用技術が投入される等、参加国の威信を賭けた国別対抗レースとしての一面も持ち合わせている。海のF1とも呼ばれる。
オリンピックやサッカーのワールドカップのように、4年に1回の開催。そして今年は、前回優勝者に挑戦する艇を決める事前レースが、ルイヴィトンからプラダにスポンサーが代わり、公式タイムキーパーもパネライになり、プラダ・カップの名称に。もちろん出場する艇は「プラダ・ピレッリ・ルーナロッサ」!このプラダカップは1月15日~2月21日にニュージーランドのオークランド湾で開催され、イタリア艇、そしてイギリス艇イネオス、アメリカ艇アメリカンマジックの3チームで戦われました。前者2チームが決勝に進出し、そして最終的に先に7勝したルーナロッサが勝利し、アメリカズカップの出場権を手に入れました!
今回はちょうどアメリカズカップに関連する翻訳中だったこともあり、私もTV中継を何回か見たのですが、正直、ルールや勝ち負けがよく分からない(詳しく知りたい方は、こちらのサイトがすごいです!)・・・しかし、面白かったのは、前回よりも大きく艇の規定が変わり、ヨットが宙を舞っている?かのような姿。
そう、前回はカタマラン船だったのが、水中翼船になりスピードがアップ!船体は浮いた状態で走行し、そのスピードは50ノット=1ノットは1.852キロ=92.6キロだから、かなりのもの!上の動画は英語なので細かいことまでは分かりませんでしたが(爆)、艇のすみずみにおいていかにスピードを出せるか熟考されていること、そして船体の形やクルーが乗る場所など、チームによってディティールが異なることもよくわかります。
さて、本選のアメリカズカップは3月6日から・・・だったんですが、ニュージーランドののプチロックダウンの影響で10日開始に変更。そしてまさにその10日、イタリア人時計ジャーナリスト、パオロ・デ・ヴェッキ氏(2年前にやっとお会いできた素敵な紳士!)の連載掲載「時計begin」春号のテーマが、まさにそのアメリカズカップとパネライ!私も今号でパオロ氏とのやり取りと翻訳を担当させていただいて14年目に突入しました。そんなこともあって、今年はアメリカズカップをがっつり観戦したいと思います!
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