先月、ユネスコ会議にて2021年新規の世界遺産登録が決定しました。その数は33、うちイタリアは新規で3つが登録され、合計では58か所と世界トップの数となっています。さて、その3つとは何でしょうか?
ヨーロッパの温泉都市(モンテカティーニ・テルメ)
これはかなり驚いた!と言ったら失礼なのですが、ピストイア県のモンテカティーニ・テルメ。テルメ、という名前から想像していただけると思いますが、イタリアでも有名な温泉地、特に療治に使用される飲用温泉で有名です。写真はギリシャの温泉のような飲用温泉施設テットゥッチョ。ただし、モンテカティーニ・テルメ単独で世界遺産になったわけではなく、「偉大なるヨーロッパの温泉地」として、イギリスやチェコ、ドイツなどの温泉地とともに「人類の価値、医学の発展、水浴療との交流をあらわしている」ことで選ばれました。
パドヴァのフレスコ画
これは今まで選ばれてなかったのが不思議?なくらい・・・とはいえ、私は写真のスクロヴェーニ礼拝堂しか見たことがないのですが、その他を合わせて8施設とともに選出されました。何気に感慨深いのは、2019年の夏に日経新聞さんの取材通訳でスクロヴェーニ礼拝堂を訪れた時、パドヴァ市文化担当の方から世界遺産リストに立候補してその活動についてもお聞きしていたから。その時にお聞きしたのは、ここの何よりの価値はジョットのフレスコ画そのものであるのは当然ですが、埃除去などの表面的な掃除だけで一度も修復を行っていないにも関わらず、完全な形でオリジナルが残ったその保存状態について非常に価値があるということでした。
ボローニャの柱廊
ボローニャに行った方なら誰でも印象に残るのが、町中に張り巡らされているこの柱廊ではないでしょうか?全長はなんと62キロ!私有物であるのにもかかわらず、公用されているという、言われてみれば面白い都市の特徴ですね。ユネスコの定義では、ボローニャ市内外の12の柱廊が指定されているそうです。
おまけ~フィレンツェの歴史的地区の定義が拡大!
フィレンツェの歴史的地区は、すでに1982年に世界遺産に選出されていますが、この「歴史的地区」のエリア定義が今回広がりました!今まではかつて城壁があった内側だけだったのですが、
今回の決定で、パノラマポイントとして有名なミケランジェロ広場や、その上にあるサン・ミニアート・アル・モンテ教会なども含むことに。
サン・ミニアート・アル・モンテ教会に関しては、トラベル.jp さんへの寄稿記事に詳しく書いていますので、興味のある方はぜひ!
フィレンツェ「サン・ミニアート・アル・モンテ教会」
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