時が止まった小さな集落、バーニョ・ヴィニョ―ニ上の「ヴィニョ―ニ・アルト」

このサイトでもかなり前に紹介し、お客様とも何度も行った温泉の村バーニョ・ヴィニョ―ニ。世界中からたくさんの人が訪れるちょっとした観光地ですが、この村の上に、ほとんど知られていない可愛い集落があります。その名はヴィニョ―ニ、またはヴィニョ―ニ・アルト=高いところにあるヴィニョ―ニ、です。バーニョ・ヴィニョ―ニから坂を上って徒歩40分、または車で5分ほど。ただ今イタリアは酷暑なので今回は車で行きましたが、夏以外は糸杉やブドウ畑のに囲まれた道をゆっくり歩き、パノラマを堪能するのも良いかと思います。

ヴィニョ―ニの城塞は、11世紀はサンタンティモ修道院の管理下にありましたが、その後、12世紀からはロッカ・ドルチャの領主・ティニョージ家、続いてサリンべーニ家へ渡り、14世紀に入ってやっとシエナ共和国の支配下に置かれました。集落に着くとまず見えるのが塔。ここは標高約500mで、ここからはオルチャ渓谷の雄大な眺めと同時に、目の前にはロッカ・ドルチャにあるテンテンナーノ要塞、さらに奥には、オルチャ渓谷でも一番の高さを誇るラディコーファニの要塞も見えます。エルバ島のヴォルテッライオ要塞のガイドさんが言っていたように、エルバ島と同じく、オルチャ渓谷のこのエリアも要塞同士で交信ができるようになっていたのでしょう。

塔のほかには、サン・ビアージョ教会があります。入ってすぐに気づくのは、縦長でもなく正方形でもない、横長の空間。そして、祭壇裏の窓、そしてファサード裏の窓や出入り口も中心からずれていること・・・過去の改築などが原因?

右側の壁には14世紀頃のフレスコ画の一部が残っていますが、元々ここにあった1585年制作の洗礼盤は現在はサン・クリーリコ・ドルチャのコッレジャートに、ジャンボローニャ作のブロンズ製十字架はモンタルチーノの教区博物館に置かれています。

教会の左横の古の門からは、オルチャ渓谷の絶景が。そして再び集落の中に戻っても、中世以降の建物がそのまま残り、鳥やセミの声しか聞こえない静寂の中に身を置くと、なん百年年も前にタイムスリップしたような錯覚におちいります。夏は車でこないと辛いですが、それ以外の気持ちの良い季節はバーニョ・ヴィニョ―ニからプチトレッキングがおススメです。トレッキング愛好者の方は、逆側に抜けてサン・クリーリコ・ドルチャにも行くことができます。集落にお店はないですが、塔の脇にある公共水道は飲用できますので、ここで水分補給してくださいね。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

バーニョ・ヴィニョ―ニから車で5分、徒歩で40分。

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