日本に帰省できなくなって2年半。いつもは向こう1年分の食材を爆買いして帰ってくるのですが、それももうとおに底をつき・・・日本と比べるととんでもなく高いのですが、フィレンツェのアジア系食材店や最近はミラノ本社のオンラインショップで購入したりしています。しかし、よく使うのにイタリアでは存在しない食材も。そのうちの1つが、「切り干し大根」。大根自体は近年、普通のスーパーでも売っているくらい普及しているのですが、切り干し大根はありません。大根でいいやん?と思いきや、うちには大根よりも「切り干し大根」が大好きな高校生が1人・・・長男の日本食材の好物は「レンコン、しいたけ、麩、切り干し大根」とジジィみたい。きゅうりも大好物ですが冬に和食をするときの副菜が何もないので、一念発起、切り干し大根を自作することにしたのです。
スーパーの大根があまりに貧弱なため、フィレンツェで立派な大根を2本調達。本当な干物用でぶら下げられる網籠があればよいのですが、まずは試しに金属トレイの上にのせ、日当たりのよいベランダに置いてました。すでに作っている友人のアドバイスで細すぎないように切ったのですが、ホント、収縮がすごい!大根ってほとんどが水分なんだな、と実感。外で6時間ほど干しただけではまだまだ柔らかいので、夜は暖房パネルの上に移動させ、それでも足りないので翌日はベランダへ・・・を繰り返します。切った細さによりますが、これを3日~5日くらい繰り返すと、かなりそれっぽく。トレイが3枚しかないので、できたものをタッパーに移動し、また切って干す、の繰り返しを続け、2本分全部できたのはナント10日後のことでした。
で、どれだけできたかって?
少な!!!
(大きさ比較のためにフォーク置いてみました・笑)
あまりの少なさに驚愕しましたが、見た目は市販品とほぼ同じ。早速、長男の食事に使ったのですが、これだけ時間をかけて干したのに、水で戻す、という何とも不条理な作業が待っていました・・・気を取り直して、大好物の切り干し大根サラダを。市販のより干す時間が短かったのか?戻しの時間は早く、少し太めだったため、歯ごたえしっかりの切り干し大根になりました。
コリコリ・カリカリ大好きの長男なので、それはそれで大喜び!うん!うん!と久しぶりの切り干し大根をかみしめていましたよ・・・10日間の苦労も、この姿で帳消し。そんなことを3回繰り返したら、もうあと2食分しかなくなってしまいました(号泣)。てな訳で、先週から第二弾を製作中・・・大根が手に入り続けるまで、切り干し大根も作り続けます!!
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