サント・スピリト通り、スパーダ通り、ネーリ通り、トスカネッラ通り、ディ・コンティ通り、ポルタ・ロッサ通り、アルビツィ通りに続くフィレンツェの素敵な通りシリーズ第8段は、サン・ヤコポ通りです。こちらはアルノ川向こう、ヴェッキオ橋とサンタ・トリニタ橋の間の道の200mの短い道ですが、川沿いではありません。一般的には、ヴェッキオ橋を越えた後、観光客はピッティ宮殿方向に流れるので、あまり人通りが多くないのも良いです(でもけっこう車が通るので、歩道を歩きましょう)
ヴェッキオ橋を渡ったら、TOP写真のように右前にこんな彫刻が見えるので、ここを右折。基本的に左右両サイドにお店が並んでいるのですが、面白いのをピックアップしていきますね。
右手にすぐ見えてくる、このお店。UASHMAMAという名前のペーパーバッグのお店!なのです。結構昔からあるのですが、元々は1994年にオープンしたモンテカティーニ・アルトの小さなお店からスタートし、現在のブランドに成長。トスカーナ5店舗の他、海外を含め直営店8店舗のうちの1つです。
ちょうどその前あたりにあるのが、昔ながらの絵画店(名前からしてプリントだと思います)と対比するようなモダンな床屋さん。
その先にあるのが、かわいいベンチのあるバール兼軽食屋さん・Il ristoro dei perditempo。一度入ったことがあるのですが、奥の席はアルノ川沿いでヴェッキオ橋が見られる一等席!サラダやサラミなどが中心で、温かい料理はここで作っているのではないから?電子レンジでチン!だったのが残念。偶然知りましたが、おらが村のアグリツーリズモの製品を扱っています。
そのすぐ先に見えるアーチ、ここはホテルになっていますが、奥まで行くのは誰でもOK。ここは、この通りで唯一、お店に入らなくてもヴェッキオ橋がしかもかなり近くで眺められるところ。ハイシーズンは川向こうの撮影スポットは人いっぱいですが、ここは意外と穴場かもしれません。このホテルすぐ先には、ホテルと同系列のレストラン「Borgo San Jacopo」があります。ミシュラン1つ星のお高いレストラン、かつては25ユーロの4品ワンプレートランチをやっていたのですが、さっきサイトを見たら、もうやっていないようです・・・寂しい💦
この通りの面白いのは、通り半ばに12世紀ころの中世の塔が密集していること。バルバドーリの塔、マルシリスの塔などなど・・・現在は住めるようになっていたり、ホテルになっていますが、入り口近くに茶色の看板が出ているのですぐに分かりますよ。そこから先はジュエリー店やアート店、革製品のお店やワイン専門店、また有名なトスカーナ料理店の「Osteria Chingiale Bianco」や名高い老舗「Trattoria Camillo」が並びます。
最後は、今だに旧市街に残る数少ない八百屋さん。野菜だけでなく、ワインなど日常で使う食品も少しおいているようです。最近は旧市街にスーパーも増えましたが、アパート滞在の方はこんなお店で昔ながらの買い物をして自炊するのも良いですね。
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