リース、蒸留、香り袋……うっとり至福のラベンダー仕事

今年もラベンダー、モリモリ咲いてくれています。
咲き出したな~と思ったらアッと言う間に花びらも開いていたので、いつもより少し早く起きて収穫。初めて数えてみましたが、2株のうち花が開きだしているのだけを切っただけなのに300本! 昨年のリースの土台はそのままに、いつものようにそこに差すだけ、という簡単リースをもくもくと作りました。

【2022年バージョン】2年目のラベンダーリースはリサイクル?

形は2021年初年度の左右対称のか、昨年2022年の渦巻きか迷いましたが、結局昨年と同じ渦巻きに。最初に茎も土台に絡ませるようにしてざくっと1周作った後、茎は花の下をちょっとだけ残して切り、あとはひたすら差してゆく・・・収穫から最後までまさに単調作業なんですが、パンやパスタづくりと同じで無心にもくもくとやるのは気分転換になるのでかなり好きです。最後の方は、ボリュームが足りないところに差したり、アクセントで敢えて飛び出すように差したり、そういう他愛のないことをあーやーこーや考えながらやるのも、また好きだったりします(笑)。

満足💜

そして次は、パーマカルチャー農園のアンナがラベンダーの蒸留をするというので、アンナの所で知り合ったもう1人の女性と一緒に、見学を兼ねてお手伝いに行きました。

フィレンツェ北部、パーマカルチャーとハーブコスメのアグリツーリズモ

暑いから17時スタート、と言ってもめちゃくちゃ暑い・・・うちよりも標高高い(500mくらい)のでもっと涼しいかと思いきや、ただ切ってるだけなのにめちゃくちゃ暑い!汗だっくだくになりました。この日は家すぐ近くの3株ほどでしたが、30分みっちり3人で切ってもまだまだある・・・畑の下には500株あるそうで、8月いっぱいまで収穫し、そこから加工作業は10月くらいまで続くそうです(香りなんかは日が経ったドライの方が良いんですって)。

休憩はアンナが作った自家製ローズティー、これがまた美味しいこと! しかしそんな休息もつかの間、かつて栗の乾燥庫だった小屋を改造したアンナの「魔術小屋(アンナのダンナさん命名)」へ蒸留作業に移ります。最初は学校の科学実験のようにフラスコでやっていたそうなのだけど、さすがに小さすぎてこの銅の蒸留器を購入したそう。茎ごと全部入れるパターンと花だけ使うパターンがありますが、今回は時間の関係もあるので全入れで。下の容器の半分くらいにラベンダーを詰め、水を注ぎます。

部屋の中は涼しかったのに、ガスをつけると当然ながら暑い! 100度になる手前で火を弱め、しばらくすると蒸発した気体がらせん状の管の部分で水に冷やされ、下に蒸留水と精油が落ちてきます。上の薄い膜が精油。

精油をとるってもっと難しい作業かと思ってたんですが、ただ蒸留するだけだったとは意外でした。とはいえ、このフラスコから精油を取り出すのも注射器という、全てが手作業ゆえに作業は延々と続きます。はぁぁぁ・・・たったこれだけ!? 精油がけっこうなお値段するも理解できました。全部で2時間ほどだったけれど、お土産に一緒に作ったラベンダー蒸留水を1瓶もらったのですが、これが市販のラベンダーウォーターとは香りが全然違います! これはスゴイ!

こうしてラベンダー漬けになっていると、またまた家にいっぱい咲いているラベンダーを放っておけなくなりました(笑)。確かここらへんにあったかも、と戸棚をあちこち開けて見つけたのはメッシュの袋。ということで、今度は花部分だけを摘んで、茎から花だけを取り外して袋に入れ、香り袋に。下着やタオルなどが入っている引き出しに入れるとふんわりラベンダーの香りがします。

全部で5個作りましたが、まだまだあるラベンダー・・・時間があれば袋を買ってちょっとしたプレゼント用に仕込んでおくのも良いかも! ☜ まだやる気(笑)。

念願だったラベンダーを初めて植えて6年、越冬できず植え替えたりして今の3株は3年前に苗を植えましたが、こんなに大きく育ち花が有り余るとは嬉しい悲鳴です。来年はリースと香り袋以外でも何かできないか、いろいろ考えておこう・・・(蒸留器買っちゃったりして)。

そうそう、その間の6月24日には聖ヨハネの水も作りました。

イタリアの素敵な慣習~自然のエネルギーを授かる「聖ヨハネの水」

裏山の野生の花に少しだけラベンダーをプラスして。田舎に住むまでは、いやおらが村に越してからも妊娠出産などで時間もなく、こんな風に乙女チックに花しごとをするとは思ってもみませんでした。人の興味って変わるものですねぇ・・・。

ラベンダー好きの方はギャラリーもどうぞ💜

ギャラリー(クリックすると拡大します)

 

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

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