グレーヴェ・イン・キアンティ「Casa Ceccatelli」、肉屋からオーガニック食材ブランドへ

フィレンツェから直通バスで行ける小さな村・グレーヴェ・イン・キアンティは、ワイン好きでなくともブラブラ歩くだけでも楽しい村です。メインは市役所もあるマッテオッティ広場で、三角形の3辺の柱廊には、レストラン、雑貨屋などが並んでいるので、買い物や食事にもぴったり・・・とはいえ、グレーヴェにはお客様と来ることが多く、時間が足りない&お客様が興味を持ったお店にしか入れないので、いつも気になっていたけど入っていないお店がありました。それがここ、カーザ・チェッカテッリ。ぱっと見、高級食材店なのですが、よく見るとお肉屋さん。この広場にあるお肉屋さんはもはや観光客でいっぱいのファロルニが有名ですが、ここはこじんまりと小さなお店でますます魅かれ・・・そんなわけで、先日のライブ(厳密にいうとライブ前にも)で訪問してきました。

オーナーはパオロさん。パオロさんのほかに肉屋部門では熟練のおじいちゃんが、イートインでは若い人が2,3人働いていますが、何より体も口も動いているのがこのパオロさん。イタリアにはおしゃべりな人は山ほどいますが、彼はその中でも「かなり」がつく強者です(笑)。でもそれはただのおしゃべりでなく、自分の仕事が大好きでお店のこと・製品のことを伝えたい、情熱そのものなのです。もちろん合間には冗談ももりもり盛り込んで!

お肉屋さんの創業はなんと1890年で、現在のパオロさんが5代目です。キアンティにもたくさんの有名肉屋がありますが、まさにスカーナ中央は「肉」の食文化が盛んなところ。いまの食のトレンドとしては魚だそうなのですが、肉屋は肉屋、このテリトリーの歴史と文化を引き継いで、美味しいお肉とその食べ方、組み合わせ方にこだわりを持ち続けています。先代はパオロさんのマンマであるガブリエッラさん(写真右上)。現在のパオロさんの食に関してはまさに偉大なガブリエッラさんと、ともに肉屋をきりもりしていたおじいちゃんの影響を受けていて、その証拠が、写真中央の5歳のパオロさんの写真。すでにエプロンをつけて、巨大な肉塊の前で、ハイ、チーズ!

そして現在は精肉だけでなくサラミなどの加工肉、そして父方のおじいちゃんから継いだ農業からオーガニックワインとオリーブオイル、ヴォルテッラの岩塩と自家製ハーブのハーブ塩、各種ラグーソースなどを販売。高級感のある容器に素敵なロゴが入っているので、お土産にもぴったりの一品が手に入ります。そしてそれらはこんな風にランチでも~!!各種サラミ、クロスティーニはお客さんの希望を聞いてカスタマイズしてくれます。私はこのソプラッサータとペペローネ・ペペロンチーノのムスタルダ(ジャムみたいなやつ)があまりに美味しくて、ダンナへのお土産に。そして・・・

生肉ラヴァ―の私はやっぱりタルタルを。包丁でたたいたゴロゴロした生肉は、最小限の味付けで。もう、すごく肉肉しくて最高!これはグレーヴェに来るたびに食べたくなるタルタルです。

これらのほかに、レストランのコンサルタントも勤めるパオロさん。食にかかわる方、食が好きな方、食談義が好きな方は、ぜひカーザ・チェッカッテッリへどうぞ。今すぐ来られなくても、下記のサイトより購入・日本送付もできます!

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Casa Ceccatelli
Piazza Giacomo Matteotti, 45, Greve in Chianti
Tel : +39-055-853062

月~土、8:30–13:30
日曜定休

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