フィレンツェのオルラルノ=「アルノ川向こう側」の地区。一言で言うと下町地区、ですが、ヴェッキオ橋渡ってすぐ~ピッティ宮殿あたりはザ・観光エリアだし、その東のサン・ニッコロ界隈、その西のサント・スピリト界隈もちょっとしたトレンド地区になっています。そんな中、まだまだちょっとベタな下町が残る最後の砦?が、サント・スピリトよりもさらに西の「サン・フレディアーノ」エリア。今回はそのサン・フィレディアーノエリアの2016年にできた、新し目のビストロにランチに行ってみました。
TOP写真のように店の前には市外壁がそびえ、その中の市営公園の中にあるカジュアルな解放感いっぱいのお店。今はコロナだし、冬だし、それほど多くの人はいませんでしたが、通常ならきっと多くのフィレンツェ市民が足を運んでそうな感じ。別々の入口から入る2ホールがドリンク提供のカウンターでつながっています。上の写真はカウンターがある左側のホールで、カフェ利用のみっぽかったので、右側のホールに移動しました。
こちらは水色を基調にした落ち着いた空間で、私のように1人ランチしている人も多かったです。メニューは多くないですが、ザ・トスカーナの料理はほとんどありません。ランチはパスタやリゾット、ファラフェルやクラブサンドイッチ、マグロのタリアータ・醤油ソースなど、外国っぽい料理もあります。私は「本日のメニュー」から、ボッタルガのタリオリーニを。味はとっても美味しいですが、ポーションは少な目でお値段はやや高め。私は水、パスタ、エスプレッソで15ユーロでした。食事がメインの目的でなく、ゆっくりと落ち着きたい1人ランチとか、久しぶりの友人たちとおしゃべりを楽しむなど、雰囲気や居心地目的で来るのが良いですね。今回はランチできましたが、通常なら朝から夜まで毎日オープン。食事以外のカフェ、おやつタイム、アぺリ、夕食後のもう1軒でも使えるので、楽しみ方は様々です。
日本から来られるなら、まさに観光客はいない市民のカフェタイム・食事タイムがみられる貴重な場になるかも。この日も、ベビーカーで子連れの若い夫婦や犬連れの女性など、地元民がちょっと立ち寄ってお茶していたり、パソコンしながら食事している人も見られました。外テーブルもたくさんあり、冬でもお天気なら、外で太陽を浴びながら気持ちよく過ごせますね。
ちなみにサンタローザという名前は、かつてここにあった修道院の名前です。その近くにあった16世紀の宗教画が1856年にこのエリアの新聞屋さんに保護されていたことが分かり、現在は市外壁の端の塔の番人がいたこのスペースに移設されました。このすぐ前はアルノ川、ここを右方向に行くと、カッライア橋が左側に見え、旧市街に戻ることができます。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
SANTAROSA Bistrot
Lungarno di Santa Rosa, Firenze
Tel : +39-055-2309057
2021年1月現在、平日・8:00-17:00&土日祝・10:00-18:00
(本来は、平日・8:00-24:00&土日祝・10:00-24:00ですが、コロナの状況により変更あり)
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