黒鶏のマークでおなじみの赤ワイン・キアンティクラッシコ を製造するワイナリーは数多くありますが、ここはキアンティの中心地・ グレーヴェ・イン・キアンティ を見下ろす丘の上にあるワイナリーです。1番最初の感激は、何よりこのパノラマ。季節や天気によって、空の色、緑の濃さ、そしてぶどう畑の色も変わります。秋のぶどう畑に1列だけ 紅葉しているのはコロリーノというブドウの品種で、ワインの色をつけるブドウだそうです。
こんなお話もたっぷりしてくれるのは、このワイン農家のお父さん・フェルナンドさんと現在、創業者のおじいさんの跡を継いだ娘さんのアレッシア、アレッシアの義妹のマニーラ。
本当に小さなワイナリーなので、何だかどこかのお宅に訪問しておしゃべりをしているようです。
まずは外にあるコンクリートの容器で行われる、1次発酵から生産過程の説明が始まります。それから樽の発酵スペース・・・他のワイナリーから比べると随分小さいですが、それもそのはず、ここのワイナリーの生産本数はたった1万本 。
とはいえ、1万本、それに比べてもにたったこれだけの樽?と思いましたが、この 1樽でワイン約300本だそうです。ここのワインは一般的には流通しておらず、このようなテイスティングに来られた方がその時に購入されるか、その後、メールで注文したりする分だけでほとんど売り切れてしまうとか。そんな“世界中のファン”から寄せられるメールと写真が、フェルナンドさんの誇りです。
時期によっては、芳香な香りでムンムンのヴィンサント用の白ブドウが干された一室も見学できます。
ワインのテイスティングは、 サラミやブルスケッタなどのおつまみも付き。ワインの年代ごとテイスティングはもちろん説明付で、お客様からの“キアンティクラッシコの葡萄の品種とその割合は?”、“リセルヴァの違いは?”といった基本的な質問から、“イタリアワインとフランスワインの違いは?”、“イタリア人男性が平均的に飲むワインの量は?”といった質問など、いろいろな話がでてきていつも盛り上がります。それだけでは終わらず、更にIGTワイン1種にヴィンサントも。一緒についてくるぶどう入りカントゥッチ―二はアレッシアのお手製なんですが、これがめちゃめちゃ美味しい!
テイスティングと見学が終わったら、もちろんその場で購入もできます。最低3本から3本単位で、お好きな種類・年代のワインと、オリーブオイルも組み合わせられ、11月頃の新オイルができてからの発送も可能。
この村は本当に小さいですが、童話にでてきそうな可愛い村。ワイナリー訪問と合わせて、小さな村訪問もできてしまう、一石二鳥のワイナリーです。村については、下記リンクをご覧くださいませ。
ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
ワイナリー訪問ツアー
【フィレンツェ発着ハイヤー使用・テイスティング・ワイナリー訪問】
お1人300ユーロ(2名参加の場合)、お1人150ユーロ(4名参加の場合)ハイヤー代、フィレンツェからの日本語通訳アテンド、おつまみ付ワインテイスティング、ぶどう畑・セラーの見学、その後、この村やグレーヴェの町の散策を含む約8時間です。
プログラムのお申込み、また、これより人数が多い場合や、フィレンツェ以外の発着、フィレンツェから車送迎、ストラーダ・イン・キアンティにあるパスタ工房も合わせて見学などご希望の場合は、下記のボタンよりお問い合わせくださいませ。
愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。
本の詳細はこちら
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
「トスカーナのおうちごはん秋冬編20レシピ」
いずれも読み放題に入っています!