1842年創業の生地メーカー「 BUSATTI 」のアンギアーリ本店

アレッツォ県北東の「イタリアの美しい村」アンギアーリには、なんと創業から150年以上続く老舗の生地メーカー・ブサッティ社があります。本社と工場のある建物には、フル・ラインアップが揃うショップの本店も併設。ちょうどアレッツォからのからの直通バスが着くバス停から、すぐ前の道を入るだけなので、とっても分かりやすい場所にあります。

店内には生地そのものから、テーブルクロスやフキンなどのキッチン用品、シーツなどのベッド用品、靴やカバンまで、ブサッティ製品が勢ぞろい。ここの製品は、糸を仕入れてから、染め、織り、縫製や刺繍まで一貫して自社で行っています。

美しい生地の模様は、染糸をプログラミングした織り機が生み出したもの。プリントでは決して出せない高級感があります。また縫製や刺繍の一部に関しては、女性が外で働くことが難しかった時代から、契約している針子さんが内職で丁寧に行っており、会社が大きくなってからも、昔ながらの地域密着の工房のようなメーカーなのです。

そんな生産方法なので、なんと1つの商品からオーダーメイドも可能。例えばこの赤の生地に花模様の入った生地は、プラダ一家の私邸のために、プラダさんが自分の好みの赤2色を組み合わせてオーダーしたもの。現在は通称「プラダ・レッド」として、定番商品にも使用されています。プラダ・レッドでコーディネイトされたテーブルは、何ともゴージャス!

本店はショールームも兼ねているので、トータルインテリアの提案として家具や照明、食器なども多く展示&販売。コーナーごとに分かれた展示は、けっこう見ごたえがあり、生地メーカーでなくモデルハウスの見学に来たようです。

可愛いのが、子供部屋の展示。ちっちゃなベッドに可愛い刺繍の入ったシーツや小さな枕、そして小さな小さなバスローブまで!

私が前回訪問したのは12月だったので、全体的にはクリスマスのコーディネイト。そして秋のモチーフであるキノコや栗、カボチャの刺繍の入ったアイテムがメインになっていました。一方、初夏にフィレンツェのショールームに訪れた時は全体的に緑のコーディネイトで、糸杉やオリーブ、魚やヨットのマリン系の刺繍アイテムがメインでした。シーズンを変えて訪れると、また違う発見があって楽しいですね。

フキン1つをとっても生地はとってもしっかりしていて、1年やそこらでへたってしまう安価なプリントものとは丈夫さも価値が違います。ぜひぜひお店で、ご自分や大切な方へのお土産を購入してみてくださいね。アンギアーリの本店以外にも、アレッツォコルトーナサンセポルクロ、またミラノやローマにもお店があるので、サイトからチェックしてみてくださいね。フィレンツェは基本ショールームなので、販売店さんなどのアポがある時しか開いていません。

工場や作業場内部の様子はこちら
関連記事:フィレンツェ「サン・ニッコロ教会」の一部が、老舗メーカーのショールームに変身!

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Busatti
Via Mazzini 14. Anghiari
+39-0575-788424

営業時間:月~土の9:00-13:00、15:00-19:30
定休日:日

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