「アンギアーリ」、レオナルド幻の大作の舞台となった「イタリアの美しい村」

村としては、まだまだ日本では知られていない村ですが、美術に詳しい方、レオナルド・ダ・ヴィンチファンの方なら、ピンと来られるかも?そう、レオナルドがフィレンツェのヴェッキオ宮殿・500人の間に描くはずであった幻の大作・「アンギアーリの戦い」の、アンギアーリです。アンギアーリはアレッツォの東、ティべッリーナ渓谷にある小さな村。イタリアの小さな村を訪問する際に1つの指針となる、 “イタリアの最も美しい村”  にも選ばれているほか、スローフード協会により伝統とかつてのライフスタイルを守る “チッタ・スロー” 、さらに ツーリングクラブイタリア―ノ により観光オスピタリティの高い “オレンジフラッグ” の町にも選定されています。TOPの写真のように、旧市街の東側は完全に城壁が残っています。

西側には、旧市街に入る2つの門が残っています。ガリバルディ広場を背に、右側が旧門で、旧市街マップもこの門の脇にあります(旧門はマップの赤丸印)。一方、左側の道を入ったところが新門。アンギアーリは元々ロンゴバルド族が形成したものですが、そして近くに修道院をつくったカマルドリ派により統治されてきましたが、1175年にアレッツォによって破壊されます。その後に城壁は再建されますが、以後はアレッツォの支配下に。1385年からは、この地に権力をのばしたフィレンツェ共和国の統治下にはいります。

新門と言っても1460年の建造、1204年建造の旧門より新しいと言うだけで、十分古いですが(笑)。この新門はフィレンツェから運ばれた明るい色の石でできているので、「フィレンツェ門」とも呼ばれます。かなり破損が進んでいますが、メディチ家の紋章が掲げられていますね。

これらの門に足を踏み入れると、それまでいた新市街とは違い、石造りの趣のある空間にどっぷり浸ることができます。村は他の小さな村と同様に石造りのアーチや路地、階段が入り組み、アップダウンもありますが、小さな旧市街なので気の向くまま散策してみることをおススメします。

新門から入って道をまっすぐ行くと、左側に見えるのが15世紀建設の聖アゴスティーノ教会。地味なファサートとは裏腹に、内部はバロック調の上品な装飾が施され、祭壇左側にはロッビア工房の色彩テラコッタの作品もあります。

この教会の後ろは城壁上にあるので、外からもその存在が目立ちます。そして、この教会の下、祭壇の前あたりに一体何があるのかと言うと・・・?

トンネルがあるのが分かりますか?このトンネルの中には城壁外に向かって窓があったり、昔の井戸があったり、薄暗い中歩くのもちょっとワクワクします。ここを通り抜けて右側のアーチをくぐると、村の中心であるゴッフレード・マメリ広場に出ます。

この写真の左側の建物は、ツーリスト・インフォメーションと戦いの博物館となっています。一方右側は、タリエスキ宮博物館で、ロッビア工房の色彩テラコッタが中心となった博物館です。

他の見所は、現在展望スポットにもなっている南側の城壁の堡塁や、時計塔、ヴィカーリオ宮のあるポポロ広場など。

他の小さな村と同じように、ここも路地や階段、アーチなどのワクワクするシーンにいっぱい出会えますので、ガシガシ歩いてみてくださいね。

写真を撮るのが好きな方や絵を描かれる方には、題材があちこちに転がる魅惑の村でもあります(笑)

そして旧市街は中だけ楽しむのでなく、外からの全景も美しいので、いろいろな場所からお気に入りの角度を探してくださいね。

これは新市街にいったん出て、坂を上ったところからズームで撮影したものです。こうして村の向こうの平野を見ると、あれがあの戦いの現場だったのかと、その歴史に思いを馳せてしまいますね・・・。そしてもう1つ、アンギアーリが舞台となったのが、フィレンツェ出身の映画監督&俳優のレオナルド・ピエラッチョーニの ” Una moglie bellissima” 。アンギアーリの町並みを見に、またイタリア語(トスカーナ弁)のレッスンに、ぜひ動画を見てみてください(笑)

また老舗の生地・布製品メーカーのBUSATTI社の本社・本店がありますので、自分への記念品やお土産も良いですよ。

ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報

【観光協会】
Pro loco Anghiari

【行き方】
アレッツォからTiemme社の直通バスで50分。同じ路線で、 モンテルキサンセポルクロなどにも行けます。バスの時刻表:アレッツォ→アンギアーリアンギアーリ→アレッツォ。バスの乗り方については、こちらをご覧ください。ハイヤーご希望の方は、こちら をご覧ください。コルトーナとセットになった1日ハイヤーツアープログラムもありますよ。

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「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」はこちらから

「トスカーナのおうちごはん 春夏編20レシピ」はこちらから

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