こんなのをフェイスブックで見つけました。
前に「パスタ=スパゲッティではありません」という記事では、パスタの中にはいろんな種類のパスタがあるんですよ、ということを書きましたが、これはその地方パスタのマップ。パスタの形状が郷土色あるもの、ソースが郷土色あるものが混ざっていますが、元々は郷土のものだったとしても、ボンゴレのパスタやアーリオ・オーリオなど、もはやイタリアどこでも食べるようなものも・・・その州は思いつかなくて、それにしたんかな(笑)そして、何もない可哀そうな州もあるのですが、これも単なるリサーチ不足?例えばフリウリ=ヴェネツィア=ジュリア州北部では、形は餃子みたいな形の「チャルソンス」があり、おかずバージョンとお菓子バージョンがあるのです。そしてサルデニアからは2つエントリーしてますが、このサルデニア人の方の料理レッスンFBページでは、こんなスゴイのも!!
で、トスカーナは何になってるかというと、「パッパルデッレの猪ソース」。確かにトスカーナでもよく食べる一品ですが、猪狩りが盛んな中部の山(エミリア・ロマーニャ、ウンブリアなど)でも食べるパスタのはず。なので、もうちょっとツッこんだパスタを紹介して欲しかったなーと個人的には思う訳です。
上記のサルデニアやフリウリほどびっくりするようなパスタではないですが、やはりトスカーナの代表的なパスタと言えばはピチ。シエナを中心に、トスカーナ南部で食べられるうどんのようなパスタです。
写真はピティリアーノのレストラン・Il Tufo Allegro にて食べたピチ。にんにくの効いたトマトソース、シエナ県では「アリオーネ」と呼びますが、マレンマでは「アリアータ」と呼びます。そして同じシエナ県でもモンタルチーノでは、このパスタを「ピチ」ではなく「ピンチ」と呼びます・・・一体どんだけバリエーションあるねん💦
そしてマップでは「トルテッリ」とごっついアバウトにロンバルディアのパスタとして紹介されていますが、トルテッリ=詰め物系パスタの一定の形状(形状や地方によっては、ラビオリと呼ぶものも)を指し、トスカーナでもいろんなトルテッリがあります。何といっても、おらが村などフィレンツェ県北部で食べれるのが、「トルテッリ・ムジェッラー二=ムジェッロ風トルテッリ」。ムジェッロというのはフィレンツェ北部の地方の名前で、フィレンツェからは電車で30分ほどでこのゾーンに入るのですが、このトルテッリを食べられるフィレンツェのレストランはない、か、ほんの数えるほどだと思います。中はなんとマッシュポテト。うちの息子たちも大好物なので、時間ができたらガッツリと仕込むパスタです~レシピはこちら!
イタリアの、イタリア料理の面白さはやはり地方の多様性。行く先々で、その地の料理を堪能して下さいね!