トスカーナ郷土料理でよく使われる食材の1つに、“固くなった” パン、があります。トスカーナ郷土料理の多くが“ピアットポーヴェロ=貧しい皿”と呼ばれる農民の普段の料理で、余った野菜や日がたって固くなったパンを利用しています。冬の代表格がリボッリータ、夏の代表格がパッパ・アル・ポモドーロと、このパンツァネッラ。一見普通のサラダですが、よ~くご覧あれ・・・茶色のもにょもにょがパンで、固くなったものを水に浸して絞ってサラダに入れるんです!実はこれ、留学中のホームステイ先で初めて出された時は、“うっわ~気持ち悪ぅ~!”と思ったんですが、食べてみたらナント不思議!意外とさっぱりしてて、かなり美味しいんです~。今では我が家の定番メニュー。
具は日本でもある、シンプルな野菜ばかり。前に “トスカーナ人が怒る食卓の10のこと” だったかで、パンツァネッラに決して入れてはならないもの:ツナ、ハム、茹で卵・・・などとサイト上で論争が繰り広げられていたのですが、要は、ピアットポーヴェロなので、余計なぜいたくなものを入れたらパンツァネッラと呼ぶべからず!なのでしょうね。
とはいえ若干具が変わったり、パンの絞り具合でパンのしっとり感が違ったり、パンの量>野菜の量だったり、家庭によってさまざまです。レストランでは、きゅうりを敷き詰めた上におしゃれに盛りつけられて登場することも。この材料とレシピは我が家版です!
材料
作り方
2.トマト、きゅうり、セロリ、赤玉ネギを薄く小さめに切る