日中は暑くても朝晩は涼しくなってきて、秋本番は目の前!「トスカーナを旅する、ベストシーズはいつ?」にも書きましたが、秋はとにかく美味しいものだらけ~でもそれを食べるには?食祭りは?を月ごとに分けて紹介していきますね。
9月は、ブドウとスキアッチャータ!そしてレジーナ桃!
天候によるので年によって、また場所(南北、また畑の高低差)や品種にも寄りますが、9月はブドウがたわわな時期!トスカーナに多くあるワイナリーでは、天気予報とブドウの様子をにらめっこしながらヴェンデミア=収穫の日を決めていきます。運が良ければ道中のブドウ畑や、ワイナリー訪問で収穫作業や収穫後の作業が見られるかもしれません。
そして、9月のフィレンツェのお菓子と言えば・・・ブドウのスキアッチャータ!!トスカーナでもフィレンツェとその近郊でしか食べられません。フィレンツェとその近郊のスーパーでは「スキアッチャータ用ブドウ」と書かれているので品種などよく分かりませんが(でも多分サンジョヴェーゼ)、色は赤、どちらかというと小粒。皮も種もそのまんま使うので食べるとバリバリしますが、これが癖になる人も多数!(※イタリア人はブドウを生で食べる時も皮と種一緒に食べます)。私のように苦手な方は、「senza semi = 種なし」を買いましょう。バール(Bar)やお菓子屋さん(Pasticceria)、スーパーのパン売り場にもあるので、9月にフィレンツェに来られた方はぜひ食べてみて下さいね。
そして、忘れてはいけないのが、おらが村の名産&スローフード協会の保護食材にもなっている白桃「Pesca Regina di Londa = ロンダの女王桃」!この白桃は旬が9月と遅く、おらが村では毎年9月の第二週末に桃祭りが行われます。祭りではコンクール、ショー、そしてポレンタ大会など、特に日曜日の午後15時以降は人の出も多くなり、大いに盛り上がります!
10月は、栗とキノコ!
10月、ムジェッロ地方やアミアータ山など栗の産地では、栗祭りが目白押し!10月毎週日曜日にはマッラーディの栗祭りが(フィレンツェから直通電車で1時間15分!特別蒸気機関車も出ます)、アミアータ山のヴィーヴォ・ドルチャでは第二・三週末にキノコと栗の祭りが、
後半から11月1日の祝日にかけて、アッバディア・サン・サルヴァトーレ、カンピリア・ドルチャ、ピアンカスタニャイオなどでも栗を中心とした秋の食祭りが開催されます。
ばーちゃん家の周りは栗取り放題!!
アッバディアでは、旧市街の広場で焼き栗が・・・とにかく栗好きにはたまらない1か月です。
11月は、白トリュフと新オイル!
トリュフは5月を除き、季節ごとにいろんな品種がとれますが、トリュフの中でも最も貴重で高価な白トリュフは11月!(写真はサン・ミニアートのレストラン・Pepe Nero、2018年は10月後半でもこんな白トリュフが頂けました♪)。イタリアではピエモンテ州のアルバと、ここトスカーナ州のサン・ミニアートが産地として有名で、11月第二~四週末にはトリュフ祭りが行われます。
そして白トリュフと並んで、いやトスカーナ、イタリア中が何よりも楽しみにしているのが、新オイル!こちらも収穫が気候によって左右されるので、出てくるのは10月末~12月頭ですが、も~うこの時期のトスカーナ人のオリーブオイルに対する愛情と言うか執着と言うか(笑)、とにかくテンション高いです!スーパーなどで新オイルコーナーもあるのですが、ぜひぜひ体験して頂きたいのが、おらが村の搾油所見学。残念ながら昔ながらの石臼方式ではなくなりましたが、最新機械での搾油では極上のオイルが出来上がること間違いなし!この搾油所は農家だけでなく一般人(家族代々オリーブの畑を持っている人は割と普通にいます)も搾油に来るので、そんな様子を見るのも、そして何より搾りたてのテイスティングはたまりません!新しい機器での2019年~のご案内はこちらをご案内ください。
そして、兼業農家でもあるダニエーラ宅では、料理教室に来られた方はオリーブ収穫体験もできますよ~。今年は大豊作の昨年に比べると少ない&収穫時期は短かそうですが、うまく収穫に立ち会えればぜひ!
また、ブドウ畑の美しい紅葉が見られるのも10月末~11月です!
さ、皆さんは何月に?何を食べに来たいですか?笑。