イタリア北部の州、トレンティーノ・アルトアディジェ州の中でも、オーストリア国境近くにある小さな村が、このヴィピテーノ。「イタリアの最も美しい村」に選ばれていますが、現在280カ所ほどある村の中で、ここヴィピテーノは最北端の村になります。ヴィピテーノがあるボルツァーノ県の公用語はイタリア語とドイツ語!ボルツァーノではイタリア語・ドイツ語の割合は半々くらいのイメージですが、ヴィピテーノまで来ると一気にドイツ語寄りに!もちろん相手がイタリア人と分かるとイタリア語ですが、地元民同志ではドイツ語のようでした。
そんなヴィピテーノの旧市街はとっても小さい。そして、イタリアでなく外国情緒満点・・・チロル風の村です。私たちは近郊の山でスキーに来ていたため、ヴィピテーノに来たのは夜。ちょうどクリスマスシーズン(11月末~1月6日)だったため、メインの広場にはクリスマス・マーケットが、そして村中が美しいイルミネーションで飾られていて、まさにおとぎの世界!
メインの広場は、クリスマス・マーケットが開かれるチッタ広場。そしてこの広場の南西にある時計のある塔を挟んで、メインストリートが並びます。北側が旧市街通り、南側が新市街通り。今はその境ははっきりしていませんが、昔の村の入り口は、まさにこの塔だったのでしょうね。この塔の建設は中世のもの。上に上ることもでき、クリスマスシーズンはプレゼーペ(キリスト誕生のジオラマ)も展示されていますが、上からの眺めもプレゼーペも期待はずれだったので、塔の構造が見たい!という人以外は上らなくて良いと思います。
これは旧市街通りから見た塔。村のシンボルである塔は、遠くから見ても分かるように輪郭がイルミネーションされえいて一際存在感がありました。旧市街通りはやはり味のある建物が多く、出窓やアイアンの看板などがっても可愛らしく、全部写真に撮ってしまいたいくらい。
村の散策だけなら30分もかからなったですが、クリスマス・マーケットがあるとまた別。ここで男性陣は遅めのおやつを食べ(長男でかでかパニーノ食べてますが)、私はホットワインを・・・カップの保証金2ユーロかかるのビックリしたけど、確かに持って帰りたくなるくらい可愛かった!
マーケットもそれほど大きくないですが、やはり見て歩くのはとても楽しい~クリスマス系雑貨、チョコレート、あったか系雑貨(毛布やモコモコスリッパ)、チロル風雑貨など、お菓子、雑貨が好きな人にはたまりません!
また、ヴィピテーノ旧市街の北側、の目と鼻の先に、ロープウェーステーションが・・・なんと、そこから直接モンテ・カヴァッロスキー場にアクセスできるのです!ここまで村とスキー場が近いなんて、さすが北部~!村に滞在しながらスキー、ってのも、ヴィピテーノなら可能ですよ。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
【観光協会】
Vipiteno 観光協会
ツーリスト・インフォメーションは、チッタ広場の北東の角にあります。
【行き方】
ボローニャ中央駅から直通電車またはヴェローナ・ポルタヌォーヴァ駅乗り換えで4時間前後、ヴェローナ・ポルタヌォーヴァ駅から直通電車またはボルツァ―ノ乗り換えで3時間前後、ボルツァーノからは直通電車で約1時間。ヴィピテーノ駅から旧市街までは徒歩10分。電車の乗り方などについては、こちらを参照ください。