イタリア北部、トレンティーノ・アルトディジェ州の美味しいもの

イタリア各地に行くと、楽しみなのが各州の郷土料理!今回のスキー旅行はトレンティーノ・アルトアディジェ州でも北部側、アルトアディジェ地方の滞在だったので、厳密にはアルトアディジェ州の・・・になるでしょうか?それでは、順番にどうぞ!

スペック

アルトアディジェ=スペック、くらい有名な、ご当地ハム。生ハムに近いですが、燻製しているため、独特の芳香と味わいがあります。スペックはIGP(産地表示保護制度)があるので、現在認定の生産者はたった29社1200年に生まれたこの土地の食材を受け継いでいるのです~ボルツァーノ旧市街の食材屋さんにも、この通り、山盛り!!ちなみにスペックの公式サイトがこちら・・・リンクはイタリア語にしてますが、最初に開けたらドイツ語出てきました。さすが公用語ドイツ語>イタリア語。

なのでレストランの前菜メニューには、必ずスペック(しかもほぼ単一メニュー!)があります。そしてTOP写真は、ボルツァーノのレストランで食べたパスタ、こちらのソースももちろんスペック!イタリア中どこにでも売ってるメジャーなハムですが、ご当地に来たら、やっぱりその地の空気と一緒に頬張ってみましょう!

カネーデルリ(クヌーデル)

こちらも元々はドイツやオーストリアの料理で、クヌーデルと呼ばれるもの。クヌーデルはドイツ語では団子を意味するそうで、まさに見たまんま(笑)。ジャガイモやパンを入れた団子で、肉料理などの付け合わせすることが多いですが、イタリア版カネーデルリはプリモとして食べられることが多いよう。上は、ベーシックなスぺック入りカネーデルリをスープで食べるもの、これをスキー場でのランチに食べると、身も胃も心もぽっかぽか!

スペック入り以外にも、ほうれん草入り、チーズ入りがあり、これは3つセット。チーズバターソースで頂きます!

いろんなレストランで見かけたのが、ほうれん草のカネーデルリと、ほうれん草・リコッタチーズが入ったラビオリとのコンビメニュー。このラビオリはトスカーナでも食べるものだけど、四角のトスカーナに対して、北部のラビオリって何故か?この半月型、餃子っぽいのが多いです。こちらも、こってりチーズバターソース。

https://toscanajiyujizai.com/?p=22739

レシピはこちら 👆👆👆 (好きすぎて家でも作るように!)

グーラッシュ

こちらもドイツ語圏のお料理、いや、元々はハンガリーのお料理だそうです。ハンガリーではスープですが、ドイツ語圏、そしてここ北イタリアでは牛肉の煮込みのこと。今まで食べたグーラッシュは皆、結構コショウなどのスパイスも効いていました。やはり体を温めるためかな~。そして、こちらでも付け合わせはカネーデルリ!付け合わせやスープの場合は、全てスペック入りのベーシックなタイプでした。

ザワークラウト

こちらもドイツ語圏のザワークラウト、酸っぱいキャベツ。これ、お酢で味付けしてあるのかと思いきや、なんと乳酸菌が発酵しての酸味なんですって。なるほど、キャベツの漬物・・・これは付け合わせで出てきますが、やっぱりこれもドイツ!な腸詰ソーセージで。脂っこい料理にザワークラウトがあると口がさっぱりしていいです!

りんごのシュトゥルーデル

こちらもオーストリアのお菓子、ハプスブルグ統治時代に人気があったお菓子だそう。私はリンゴしか食べたことしかないですが(トレンティーのはリンゴの産地でもあります)、シュトルーデルは、生地に詰め物を敷いて巻き込んだものを指し、リンゴの他にもチェリーやチーズ、そしてほうれん草やザワークラウトなど、おかず的なシュトルーデルもあるそうで、それも一度食べてみたい!

https://toscanajiyujizai.com/?p=26477

レシピはこちら 👆👆👆 (好きすぎて家でも作るように!)

ザッハトルテ

こってり濃厚なチョコレートケーキ。こちらもオーストリア発祥で、誕生はなんと1862年フランツ・ザッハーさんが考案したそうです。ちなみにイタリアでは、このSACHERをイタリア語読みするため、「サッケル」となんかマヌケな名前になってしまいます💦

ちなみにボルツァーノ旧市街に、「オリジナルのザッハトルタ」を銘打ったザッハ・ショップがありました~そう、考案者のフランツの息子が開いたザッハ・ホテルのザッハトルタのお店で、オーストリア国外ではボルツァーノのしかお店がないそう!で、気になるお値段は・・・小さいホールで20ユーロ超え!・・・でもあとから考えると、4等分したら5ユーロ、レストランでドルチェ食べると5ユーロだし、お持ち帰りしても良かったなー。

こうしてみると、まさにイタリア料理というより、ドイツ・オーストリア料理?チロル料理。まぁイタリアになったのが第一次世界大戦後ですから、当たり前と言えば当たり前。そして同じくオーストリア領だった特別州、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の料理とも、当然ですがほぼ同じ!アルトアディジェでは、他にもボルツァーノのチョコ会社・LOCHERの製品や、ヴィピテーノのヨーグルトも忘れずに!

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

本の詳細はこちら

 

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