ファリナータという名前の料理は、何かの粉(ファリーナ)を水やブロード混ぜて作った料理の相称です。例えば有名なファリナータは、リグーリアからトスカーナの海沿いで作られる、ひよこ豆の粉をこねて薄く焼いたもの(リヴォルノではチェチーナと呼ばれます)。一方、この記事でご紹介するファリナータは、トスカーナの、特に山間部で食べられる黒キャベツとポレンタ(トウモロコシの粉)のファリナータ。トスカーナの田舎の人たちは昔から食べてきたこの料理は、特に冬、体を温め、栄養分も高く、お腹もいっぱいになります。レストランで置いているところは少ないですが、日本でもポレンタや黒キャベツはよく見るようになったと聞いてますので、トスカーナの冬に思いを寄せて?ぜひ、日本でも作ってみて頂きたい一品です。
材料(2人分)
◎玉ねぎ・1個 ◎人参・1本 ◎セロリ・1本 ◎黒キャベツ・5枚 ◎濃縮トマト・小さじ1 ◎ポレンタ(トウモロコシの粉)・125g ◎水・750ml ◎オリーブオイル、塩、ペペロンチーノ・適量
作り方
1)玉ねぎ、にんじん、セロリをみじん切りにし、たっぷりのオリーブオイルで焦げないようにじっくり炒める
2)黒キャベツを細かめに切り、濃縮トマトと一緒に1)に入れて混ぜる
3)2)に黒キャベツが煮えるように水(分量外)を入れ、黒キャベツが柔らかくなるまで煮る
4)3)に塩とペペロンチーニで味を調整する
5)あらかじめ沸騰させておいた水を3)に入れ、ポレンタを少しづつ入れて混ぜる
6)ほど良い柔らかさになったら(お好みで水とポレンタの量を調整して下さい)、出来上がり!たっぷりオリーブオイルをかけたら極上の美味しさ!