ルネサンス期で一番好きな芸術家は?と聞かれたら、私はミケランジェロ!と答えます。その中でも、やはり彫刻。数ある代表作の中でどれが一番好き?と聞かれると、本当に迷ってしまうのですが、間違いなくトップ3に入るのはやはりダヴィデ像でしょう。コピーはヴェッキオ宮殿前と、ミケランジェロ広場(ブロンズ製)がありますが、本物はアカデミア美術館にあります。
廊下に入ると、奥のダヴィデ像がいっそう輝いて吸い込まれるような錯覚に落ち入ります。早く近くで見たい欲求を抑えつつ、ドキドキしながらゆっくりとアプローチのがたまりません。それは、初めて見た25年前も、何回も見た後今も同じ、なんだか初恋の人に再会するかのよう。
遠くを見据える、まっすぐな目。
丹精な胸筋。
大きな、でもしなやかな手。
荷重のかかった軸足。全てがリアルで、全てが美しい。雰囲気はコピーでも味わえますが、この感動は本物でしか感じられません。
見所が多いフィレンツェですが、ぜひこの感動を味わいにアカデミア美術館へ~そして隅々まで鑑賞を楽しんでくださいね。
ミケランジェロの初期の作品や素描は、ブオナローティの館へ~ミケランジェロファンの方は必見ですよ!
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