なかなか好評の、私が混乱した「トスカーナ弁」の第4弾!過去の記事はこちら ↓
その1・coso と cosare
その2・非人称のトスカーナ的な使い方
その3・piacere でなく garbare
イタリア語(というかラテン語発祥の言語全部)の難しいことの1つが、動詞の活用。主語によって同じ時制だけでも6つの活用があり、規則的に活用する動詞だけでも3種類、そして不規則活用する動詞も多数。それに時制+条件法、接続法・・・そんな複雑な動詞なので、この fo’ と vo’ も「何の活用!!!???」と思ったら・・・トスカーナ方言だったという💦
それが何かと言いますと
Fare(する)、の1人称単数(io)の活用 faccio → fo’
Andare(行く)、の1人称単数(io)の活用 vado → vo’
なんやねん、それ!!って突っ込みたくなりますが、ま、方言なんてそんなんばっかりですよね。
よく聞く使いまわしとしては、
Come fo’!? (コメフォ~!?)=どないしてやるの?
Lo fo’ io!! (ロフォイーオ!!)= それは俺がやるよ!
Ce la fo’! (チェラフォ!)=できるよ!
Non ce la fo’! (ノンチェラフォ!)=それはできん!無理!Dove vo’!? (ドヴェヴォ!?)=どこに行ったらええの?
Ci vo’ io!! (チヴォイーオ!!)= そこには俺が行くよ!
という風に、強調する時によく使う気がします。
以前、長男が小学校でイタリア語(国語)の授業でこの不規則活用の暗記があったので、私が質問して答えさせていたら
「じゃ、ANDAREからいくで・・・IO?」
「VO’!!」
と何の疑いもなく答えたのに腰が砕けそうになりましたが・・・それくらい、トスカーナの話し言葉では定着しております。