イタリアの美しい村「モンタイオーネ」は、フィレンツェ県いちの絶景ポイント

トスカーナの村はかなりの数を訪れていますが、まだまだ未踏の場所も・・・その1つで、行きたかったモンタイオーネ。具体的にどこなのかは知らなかったのですが、8月のトスカーナ自由自在チャンネルのライブ地・チェルタルドから近い!公共交通機関で行ける!ということで、鼻息荒く行ってみました(笑)。最寄り駅はカステルフィオレンティーノ、駅前の角にあるバールでバスチケットを購入し、その前のバス停から直通バスで30分。少しづつ丘を上り、ブドウ畑などトスカーナらしい田園風景を楽しみながらのプチトリップです。終点のバス停は旧市街すぐ外の住宅街なのですが、少し歩くとこんな風景が・・・

なにこれ!と心で叫ぶほどの、超絶景ポイント!写真では入りきらないので、動画でどうぞ。

こんなにマイナーで辺鄙な村なのに、外国人環境客も数組いたのが驚き。そこに地元のおっちゃんおばちゃんがたむろして世間はなしに花を咲かせてたり、子どもたちがわーわーきて公園で遊んでたり、そのギャップがまた素敵。こんな素晴らしい景色も、彼らには日常・・・すごいなぁ。これだけの眺望なのでけっこう標高は高いのかと思いきや、たったの342mでした。

村に入る前からもうテンションが上がってしまいましたが、テラスにはまた最後に寄るとして、もちろん村も散策してきましたよ。バス停がある南側には城壁や門がないですが、こんな風に地図と見どころが書かれたパネルが貼ってあるので、あ、ここからが旧市街だな、と分かるようになっています。小さな村とはいえ、もしあれば一番に寄るのが観光案内所。今回は一番、でなく、このメインストリートを歩いてたまたま見つけたからですが・・・

観光案内所になっているのはプレトリオ宮。13世紀頃の建設で、この地を収めていた家族、その後、司法長官などを務めていた家族の家紋が外壁を彩ります。中は観光案内所と、エトルリア時代から集落があったこの地からの出土物などの小さな博物館になっています。観光案内所を訪れる目的は、だいたいどの案内所にもある町の地図。見どころとその説明が簡潔に書いてあるので、事前に調べる時間がなかった時や、訪問する時間も少ない時にはとても便利です。

その近くには、村の第一の教会であり聖人の名を冠したサン・レーゴロ教会があります。中世後期の建設ですが、17世紀頃まで幾度にもわたる改築がなされています。薄いピンクの外壁とファサードを引き締める2つの柱が印象的。内部は簡素ですが、1200年代の作「賢慮の聖母」などの芸術作品もあります。

プレトリオ宮から先に進むと、もう1つの重要な建物・マンナイオーニ宮。こちらは16世紀、フィレンツェからモンタイオーネに引っ越してきた公証人・マンナイオーニのお屋敷です。現在はチェーンのホテルになっているようですが、私tが訪問した時は閉まっていました。玄関の右上にある色彩テラコッタの聖母子像が可愛らしかったのですが、このほかにも村の中に3か所、小さな聖母子像の色彩テラコッタを見つけほっこりしました。

3軒あるバールでも外席でくつろぐ人、店先にイスを出して新聞を読む店の人など、本当に時がゆっくりと流れる村。

またアンティークのお店、アーチストや職人さんのお店も数軒。一番印象に残ったのは、この車のイラストや、イラストを使ったTシャツなどのガジェットを販売するアトリエです。奥にテーブルライトが光り、一昔前のちょい悪風親父がパソコンに向かっています。作品はきっとデジタルなんでしょうね。

なかなかここだけを訪問するほどの見どころはないですが、サン・ジミニャーノヴォルテッラなどの観光地、チェルタルドやサン・ミニアートなどの素敵な村も近いです。最寄駅からバス1本でも行けますが、このエリアの各地を車で回る方は、ぜひモンタイオーネも道中に入れてみてくださいね。

  モンタイオーネの宿泊施設はコチラ  

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Montaione in Tuscany(モンタイオーネ市観光サイト)

【行き方】
フィレンツェまたはシエナ鉄道駅より直通電車で約45分、カステルフィオレンティーノ駅前バス停より33/34番で約30分。

バス33番の時刻表や路線図はこちら
バス34番の時刻表や路線図はこちら
「Download line timetable and map」をクリックすると時刻表がダウンロードできます。

電車の乗り方などについてはこちら、

バスの乗り方などについてはこちらを参照ください。

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

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