イタリア旅行では地元料理を!・・・は、もうあらゆる記事で私が書いていることですが、さてヴェネト州に行ったら?昨年秋に訪れたアーゾロはヴェネツィアからは直線距離で約50キロのトレヴィーゾ県の村ですが、ヴェネツィア共和国でもあったので当然ヴェネツィアの食文化がそのまま残っています。その1つが、バーカロ。バーカロはいわゆる飲み屋のことで、気軽に軽食とお酒を楽しめるお店。最近はバーカロでも座るところも多いですが、ともあれレストランよりもかしこまらず、また物価の高いヴェネツィアで安く地元料理を楽しめる便利で美味しいお店でもあります。アーゾロはちょっと優雅な雰囲気でレストランもエレガント&高めが多かったのですが、見つけたのはバーカロの名前がついたオステリア。メニューを見てみると、ヴェネツィア定番料理が他より低価格で提供されています。
店内の様子も、店員さんもカジュアルで入りやすい。1階の席数は少ないですが、2階に1階よりも大きいホールがあります。
今回の目的はまず、DOCGでもある地元アーゾロのプロセッコ。プロセッコは世界一飲まれているヴェネト州のスパークリングワイン!それに合う郷土料理は・・・ともあれ、まずは前菜盛り合わせに。
すっきりと飲みやすいプロセッコに、魚ベースのクロスティーニ4種+コリコリで美味しい牛の腱!!ちなみに写真いちばん上のクロスティーニはヴェネツィア名物・タラのペーストです。トスカーナのおらが村では、なかなか魚料理が食べられない、しかも前菜好きの私には至福のひと時。
それなりにお腹いっぱいだけれど、もうちょっと何か食べたいな・・・と思ってメニューを見て悩んでいたら、スタッフの女性が「量が気になるならハーフポーションでも大丈夫よ」と言ってくれました。それなら、やはり!
ヴェネツィア、トレヴィーゾ県で食べるならやっぱりラディッキオ(チコリ)。代表的なのはタルディ―ヴォ、そしてラグビー形のプレコーチェ、サラダで食べたい赤い斑点のカステルフランコですが、ここではプレコーチェのタリアテッレが今日のメニューになっていました。ハーフにしてもらってまさにドンピシャの量、くたくたに煮込まれたプレコーチェが生パスタにねっとりと絡まります。味付けは塩だけなので、ラディッキオの美味しい苦みが存分に感じられました。
ドルチェも気になりつつ、時間がなく〆はカフェだけになりましたが、ほんと良いお店でした~!アーゾロ散策の最後がランチだったので、このお店のおかげで元々好きだったアーゾロの印象がさらにアップしたくらいです。
基本情報
Osteria Al Bacaro
Via Browning, 165, Asolo
Tel:+39-0423-55150
月・火・木・金、9:30-15:00、17:00-1:00
土・火、9:30〜1:00
水曜定休
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