辻仁成さんってご存じですか?
私はなんとなく「中山美穂の元ダンナ」としか認識してなかったのですが、友人がシェアしてたんだったかな?偶然に彼のブログを読み、この2年間すっかりハマっているのです。もともとはエコーズというバンドの人で今も音楽をやっているし、芥川賞も受賞している作家さん。そういえばフィレンツェが舞台となった「冷静と城情熱のあいだ」の作者だったじゃないか!と後から思い出す始末・・・とはいえ、彼の音楽も聞いたことなし、小説も読んだこともないのですが、とにかくブログが面白い。それは外国暮らしの日本人、外国に住むバイリンガルの同年代の息子さんがいるという共通点があるのも大きいのかもしれないのだけれど、やっぱり文章が上手でぐいぐい惹きつけられて読んでしまうんですよね。
そんな辻さんが文章教室をやっている、とのこと。ほー・・・。書くこと、自分のブログ以外のために書くことも増えてきた私ですが、いまだに壁にぶつかりまくっているのもあり、生の辻さんをもう1回みたいというのもあり(大昔、日本のTVでコメンテーター?で見たことがあったけど、なんか生理的に受け付けないわーと思っていた・失礼!!)、開催の数日前に滑り込むように申し込んでみたのです。
結果・・・いや、めちゃくちゃ面白かった!
事前にテーマに合わせたエッセイを提出するシステムで今回は「食べ物」がテーマだったのですが(希望者のみ、私が知った時はもう提出期限は終わっていた)、そこから選んだ3作品の解説とこうやった方がいいというアドバイス、そして2作品は辻さんによるリライトまで。自分の文章に何が足りないのか?どういう気持ちで向き合えばよいのか?という悶々としたものがス―――っと消えていっただけでなく、とにかく辻さんの文学に対する熱さがまた良くて、予定の90分から大幅に延長して2時間を超えたのも忘れるほどの楽しい時間でした。いや、やっぱりそうやんね。自分は何を伝えたいのか。いかに読者に伝えるのか。情熱だけではだめ。テクニックだけでもだめ。それが本質であり、シンプルだからこそ余計に難しいのだけれど・・・
この講義を終えた翌日、アーカイブを見ながらポイントをノートに書き出した後、数日前に修正が入った原稿を読んでみました。ああ、私ぜんぜんアカンやん・・・と萎えていたのですが、ここから書き直しの作業は辛いものではなく、講義を実践に移すまたとない機会に。毎回いろいろ考え込んでしまっていたけれど、ふっきれた感じ・・・。これから数カ月、書く、直す、の作業の連続なので、いまこの時に参加してみて、本当に良かったです!
そして3月13日にもエッセイのテーマを変えてまた講義が行われるので、こちらにも参加してみたいと思います。時間が許せば、課題も出してみようかな?
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