レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の大作の舞台を解説!「戦いとアンギアーリの博物館」

イタリアの美しい村」にも選ばれているアンギアーリ。その村以上に有名なのが、この地で起こった「アンギアーリの戦い」、そしてその戦いをテーマにしたレオナルド・ダ・ヴィンチの幻の作品かもしれません。博物館はアンギアーリ旧市街の中心・マメーリ広場のマルゾッコ宮内にあり、色彩テラコッタを中心としたタリエスキ博物館と向かい合っています。

メインの「アンギアーリの戦い」についての展示は2階。

アンギアーリの戦いは、1440年6月29日、フィレンツェ共和国を筆頭としたヴェツィア・教皇領の連合軍とヴィスコンティ率いるミラノ軍との戦いで、前者の連合軍の勝利に終わりました。この戦いは、①のちにトスカーナの領土境界を決定づける勝利、②フィレンツェがテヴェレ渓谷北側に関心をもっていることを裏づける、③中央イタリアにおいてフィレンツェが最大の権力であることを認める、④1441年まで続くミラノとの戦いの負担、であるとして、歴史的にも重要な意味を持つ戦いでした。

展示室の中央には、精巧なミニチュアがあります。道を挟んで左側が攻めてきたミラノ軍、右が連合軍。道を上った左側にあるのが、アンギアーリ。そして、このフィレンツェ軍が大活躍してイタリア中部での地位を確立した戦いは、その60年後にレオナルド・ダ・ヴィンチの手で描かれることになります。

1503年4月、フィレンツェ共和国の終身行政長官・ソデリーニは、ヴェッキオ宮殿・500人の間の両壁にフィレンツェの歴史的勝利に終わった戦いであるカスチーナの戦いの絵をミケランジェロに、アンギアーリの戦いの絵をレオナルドに託します。しかし、その後ミケランジェロはローマ教皇の元へ、レオナルドも油絵の新技法を試すもののうまくいかず、両方ともが「未完の大作」となり、その後ヴァザーリに任されたヴェッキオ宮殿の大改装時には見る影もなくなったのです。

現在は大改装が行われる前にレオナルドの絵を模写をした、ルーベンスなどの作品が残っていますが、一方でヴァザーリの絵画の下にまだレオナルドの絵が残っているのではないか?という、なんとも謎に包まれた作品なのです。ミニチュア展示室の横の部屋で解説ビデオか見られますが、言葉が分からなくても分かりやすくまとまっています。また、アンギアーリの戦いにまつわる絵画などの作品も、タッチパネルで見られるようになっていますよ。

アンギアーリの旧市街の端にあるこの道・・・位置関係からしても、博物館で見た模型の両軍を分ける道が、今でも残っています。600年前の出来事が、今も目の前に浮かんできてしまう不思議な光景・・・歴史好きの方は、どっぷり中世にタイムスリップしちゃうこと、間違いなしです!

rギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Museo della Battaglia e di Anghiari
Piazza Mameli, 1-2 52031 Anghiari (AR)
+39-0575-
787023

毎日開館、クリスマスのみ休館
11月2日~3月31日:9:30-13:00 と 14:30-17:30、4月1日~11月1日:9:30-13:00と14:30-18:30

【行き方】
アレッツォからTiemme社の直通バスで50分。同じ路線で、 モンテルキサンセポルクロなどにも行けます。バスの時刻表:アレッツォ→アンギアーリアンギアーリ→アレッツォ。バスの乗り方については、こちらをご覧ください。ハイヤーご希望の方は、こちら をご覧ください。コルトーナとセットになった1日ハイヤーツアープログラムもありますよ。

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