まずは北部、そして全イタリアで移動制限が出て1週間。もともと個人プレーがお得意なイタリア人でも、大パニックは起こらず、全体的にはルールを守って過ごしています。TVのCMに入る前には政府のコロナウィルスから身を守るための5か条が流れたり、SNS上には多くの芸能人が「ルールを守る」「家にとどまる」よう、呼びかけの動画があふれました。そしてハッシュタグ#iorestoacasa=Io resto a casa=私は家にとどまるが流行に(iostoacasaも同義です)。
私もファンの人気の文化人、アルベルト・アンジェロ(彼の番組はこちら)
これは、俳優のアレッサンドロ・ガスマン。別荘のあるマリアーノ・イン・トスカーナでひきこもり中。
皆さんおなじみ?の元サッカー選手、トッティも、CM出演している洗剤メーカーのSNSにて呼びかけ。
ちなみに同義のハッシュタグでも、トスカーナだと#iounsortoになります(笑)
そして、この#andratuttobene=Andra’ tutto bene=きっと全部うまくいく。今はこう信じてやるしかない!イタリア人の良い意味での楽観的な部分をよく表したハッシュタグですね。私たちみたいに健康でただ自宅待機になってるだけな人は簡単に言えますが、最前線のお医者さんや看護婦さんも
ルッカ病院の、集中治療室のお医者さんと看護婦さんです。見るだけで涙腺崩壊です。そして次男のクラスや、長男・次男のサッカーチームでも、TOP写真のような「虹&Andra’ tutto bene!Andra’ tutto bene!」を入れた絵を書いてSNSで送り、コラージュを作ったり、それぞれの家の窓に貼っていて、皆で皆を励ましあっています。イタリアの医療が崩壊してるとか、イタリア人のやり方はダメだとか、気にしだすとそんな記事もたくさん出てきます。でも、今この新しいウィルスにどう対処するか、専門家も政治家も、誰も正確には分からない中で、それぞれの国がそれぞれの政策を打ち出し、それぞれの国民が頑張ってるわけです。
友人の千穂さんのブログ、ボランティアの救急隊員として北部の病院搬送に行った時の様子を伝えてくれています。これ以上、真実に迫った記事はないと思います。これを読んで、安易に「イタリア終わってる」「イタリア医療最低」とか言ってほしくないです。そして、今、何を言おうと騒ごうと、実際にどれが正しいのかは、きっと数か月後?全てが収束してから分かる事。良かったこと、良くなかったこと、他国を批判したり自国を自慢することなく、謙虚に、冷静に、世界みんなで一緒に学べたら・・・。私は今、イタリアで生きているのだから、イタリアのルールをしっかり守って生活していくだけです。Andra’ tutto bene!