赤ワイン好きは悶絶!グレーヴェ・イン・キアンティの「キアンティ・クラッシコEXPO」

イタリアでも有数のワインの里でもあるトスカーナ州。その中でも最もポピュラーなものの1つが、このキアンティワインですね。キアンティワインと言っても北のキアンティ・ルフィナやコッリ・セネージなど広大なエリアで分けられており、エリアの中心で作られる銘柄でもキアンティとキアンティ・クラッシコに分けられます。そのエリアの中心地であり、フィレンツェからも簡単に行ける小さな村としても人気なのがここ、グレーヴェ・イン・キアンティ。

グレーヴェ・イン・キアンティ、黒鶏でお馴染みのキアンティ・クラッシコの里

ここで9月の第二週目末に例年行われるのが、このキアンティ・クラッシコ・エキスポ!キアンティ・クラッシコを生産する約300のうち、半分ほどの生産者が参加して行われるキアンティ・クラッシコ最大のお祭りなのです。今年2021年はまだコロナ禍の影響もあり縮小イレギュラーバージョンでしたが、トスカーナ自由自在チャンネルのライブを行い、実際に私も体験してきました。

テイスティングは大きく分けて2つ、誰もが気軽に参加できるのがこのフリーテイスティングです。

まず、入口近くのカウンターで10ユーロ(2021年の場合)を支払い、首か下げるワイングラス&ポシェット、そして6つの枠があるスタンプカードをもらいます。キアンティ・クラッシコは1つ、リセルヴァ(厳選ぶどうで熟成が長い物)は2つのスタンプが押されるので、スタンダードなら6本、リセルヴァなら3本、もちろん組み合わせてのテイスティングも可能。しかし、グラスもポシェットも持ち帰れると思ったら、すごくお手頃価格で楽しいテイスティングです。

本来なら、生産者さんごとのミニカウンターが広場いっぱいに並ぶのですが、今年は縮小バージョンでソムリエさん6人によるテイスティング。それぞれの列に並び、番がきたらソムリエさんと話しながらワインをテイスティングさせてもらいます。

グレーヴェを中心にしたこのエリアの134本のキアンティ・クラッシコとリセルヴァは圧巻!!

私はライブでソムリエさんおススメのシエナエリアのスタンダード、そして別のワイナリーのリセルヴァをテイスティングさせてもらいました。普段キアンティ・ルフィナを飲むことが多いせいか、クラッシコは本当に久しぶり。ソムリエさんのおススメの1本目はまろやかな口当たりだったし、2本目はサンジョヴェーゼ種85%にメルロー15%と変わった配合のリセルヴァでした。同じエリア、同じ規定に沿って生産されていても、規定の中でワイナリーごとのポリシーだったり試みがワインに反映されていて、同じものは全くないという・・・本当にワインは奥が深い!

フリーテイスティングとは別に、講師を迎えて座学するテイスティングも。こちらは予約制でテイスティングするワインやオイルと軽食もついているタイプのものもあります。通常は市役所の中で行われますが、今回は一部、広場のオープンスペースで行われていました。これとは別に、いつもなら出店する生産者さんが「オープンワイナリー」と称してそれぞれのワイナリーでテイスティングを行っていたので、縮小版とはいえワイン好きの方にはたまらないプログラム満載!

こうしてフリーテイスティングのスペースが縮小したからか?広場の半分は職人さんやアーチストのクラフト市が出ていました。ライブで数軒を周ろうとして下調べし、実際にお話ししたのは3つ。まずは市役所の建物やイベントの入口、広場の中央にも作品が飾られているアーチストのルカさん。

ジュートに白か黒のベース地を塗り、モノトーン+赤で描かれた作品のテーマは「小さな人間+〇〇」。○○は赤である何かが入るのですが、赤ワイン、ハート、イタリア国旗などなど・・・作品は大中小、縦横とあるのですが、縦作品が並んでいるところが「掛け軸みたい」と思ったら?偶然にも元奥様が日本人だったそうで(苦笑)。ライブでは少し日本語も披露してくださいました。

そしてもう1つは、ワインジュエリー。シエナのジュエリー会社の新しいラインで、ぶどう各品種のワインを小さなボールに閉じ込めたピアスやネックレス。ワインボールだけでなく、ボトルやグラスの形をしたチャームが一緒についているものもあり、ワインラバーにはたまらないジュエリーになっています。最後のもう1つは、私も個人的に購入し、買ったその日にいろんな人から「それ素敵!」と言われた、すでにお気に入りのもの。後日、別記事で紹介しますね。

こんな感じで縮小版だったのですが、上の動画は通常開催場合もの。縮小版でも楽しめましたが、この動画を見ると通常版はもっともっと楽しそう!生産者さんの顔とお話しを聞きながら、ワイングラス片手にそぞろ歩くのはきっとまた格別の体験のはず・・・来年は通常開催ができますように、日本からも来ていただけますように!

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Expo del Chianti Classico
例年、9月第二週末(木~日)。

【行き方】
フィレンツェより直通バス356番で55分、時刻表はこちら。バスについてはこちら、通訳アテンド付きのツアーについてはこちら。メイン会場は、グレーヴェ・イン・キアンティの中心の広場、ジャコモ・マッテオッティ広場です。

【トスカーナより生中継のライブ&トスカーナ好きコミュティ】

「トスカーナ自由自在チャンネル★小さな村・生産者・職人・料理を現地から発信」

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