ラヴェンナのロマーニャ郷土料理店「Osteria Passatelli」

エミリア・ロマーニャ州は1つの州と言えども、西側で内陸のエミリアと東側で海沿いのロマーニャでは雰囲気や文化、料理もけっこう違います。ラヴェンナに行った時に選んだレストランの名前が、まさにロマーニャを代表する郷土パスタ・パッサテッリ。ロマーニャを中心にマルケ州北部、トスカーナ北部でも食べられることから、私はフィレンツェ北部出身の姑(つまりダンナのおばあちゃん)から習ったというマンマのパッサテッリを何度か食べたことはありましたが、ロマーニャでも一度食べてみたい!と思っていたのが2022年の夏バカンスで叶いました。バカンス最終日は私の誕生日ということもあり、例年のように私のリクエスト通りに1日を過ごすため、滞在先のチェゼナ―ティコから念願のラヴェンナを訪問し、ランチもしっかり郷土料理を食べる!というミッションを達成!

パッサテッリという「ベタ」な名前から、素朴な田舎っぽいお店を想像していたのですが、中に入ってみるととってもおしゃれ! 黒板のような真っ黒な壁に手書き風の文字や、映画のワンシーンの写真や映画フィルムを巻いていた輪?などが飾られています。天井もとても高く、奥はスクリーン・・・そう、ここはかつての映画館だったところ。驚いたことにオステリアの開店は1962年と古く、その前は映画館、更にその前、建設当初は1864年のパウテッリ劇場でした。今もスクリーンがあるのは、飲食だけでなく文化関連イベントなども手掛けているから。

さて私たちが食べたものは? まずはロマーニャの食べ物と聞いてみなが連想する筆頭とも言えるピアディーナ! 小麦粉、水、ラ―ドで作る酵母を使わない薄いパンで、そのまま、あるいはクレープのように具材を入れて食べます。元サッカー日本代表監督でロマーニャ出身のザッケローニさんが、インタビューで「なくて寂しい食べ物は?」と聞かれて「ピアディーナ」と答えていたほど、ロマーニャの人にはなくてはならないもの。ロマーニャのいわばソウルフードで、あちらこちらでピアディーナの屋台があります。

そんなピアディーナを私たちは普通のパンの代わりにオーダーしたのですが、焼きたてが美味しすぎて何度も追加注文してしまいました。お料理は肉系も魚系もどちらもありましたが、チェゼナ―ティコで魚を堪能したので肉で攻めることに。

前菜として皆で肉団子フライのペコリーノチーズのフォンデュ添え、下にルーコラが山盛り眠っている薄々のローストビーフを。その後は1人1つづつ好きなものをオーダーしたのですが、ダンナの野菜プレートがちょっとづついろんなものを食べられて、どれも美味で大ヒット!

そして私はミッションでもあるパッサテッリですが、さすが本場! いつも食べていたブロード(スープ)ではなく、パスタのように和えたものやサラダバージョンもありました。サラダはローストビーフでたくさん食べたし、ソースも「カリカリのクラテッロ(エミリアの高級ハム)と黒トリュフのチーズソース」という魅力的なものだったので、迷わずそれをセレクト。

デデン!!
見た目はポーション小さそうですが、けっこう深皿で、やはり「パン粉、卵、パルミジャーノチーズ」というお腹にたまりそうな具材でできいるパッサテッリゆえ、かなりお腹いっぱいに。贅沢に盛られた黒トリュフと濃厚チーズにカリカリクラテッロのアクセントになって、メイン級のボリュームと満足度を得られました。

その後はデザートとカッフェで〆、みなお腹いっぱい! メニューも肉あり魚あり、ロマーニャ郷土料理の数も全体のメニュー数も多く、皆が満足できるオーダーができそう。黒壁なのに解放感ある店内は居心地よいし、

私たちがロマーニャ人なのは

  • イワシと新鮮な玉ねぎのピアディーナを赤ワインと一緒に食べるから
  • 海のシーズンこそ私たちの人生の学校だから

など、ロマーニャ人の性格や習慣をロマーニャ弁で書いてあるのも楽しい(一部、翻訳が難しい!)。

場所も旧市街の真ん中で行きやすいし、席数も多いし、開店時間も早いので、いろんな面でおススメのレストランですよ。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Osteria Passatelli
Via Ponte Marino, 19, 48121 Ravenna RA
Tel : +39-0544-215206

毎日営業、12:00-15:00 & 19:00-23:00

 

愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!

人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。

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