サンティ・ミケーレ・エ・ガエターノ教会、サン・フレディアーノ教会、サンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会、サンタ・マリア・マッジョーレ教会、サン・ミケーレ・アルカンジェロ・ヴィスドミーニ教会に続く第5段の、ガイドにないフィレンツェの教会シリーズ。今回も、観光中に通ったことがある方も多いのでは?ブランド通り・トルナブォーニ通り、ちょうどフェラガモの前にある大きな教会、サンタ・トリーニタ教会です。正確に言うと、教会があるのはトルナブォーニ通りでなくサンタ・トリーニタ広場、教会を右に見て川方向に直進すると、サンタ・トリーニタ橋があります。この橋自体も少し弓形になっていて美しく、また、ヴェッキオ橋をバックに撮影できる写真スポットでもあるので、多くの人が往来します。
さて、話を教会に戻しますと・・・
元々は1077年から記録の残る、ヴァッロンブローザ修道士会の教会でしたが、1250年頃~拡張工事が行われ、今のようなゴシック様式となりました。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会と並び、フィレンツェで最初のゴシック様式教会の1つでありましたが、ペストの影響で工事が中断し、完成は1405年までかかりました。また1500年代には反宗教改革の中、トスカーナ大公の命により聖堂内陣の改装や修道院の建設も行われ、1800年代フランス統治時代にも修復が行われています。
残念ながら内部は撮影禁止のために写真はありませんが、
- 左翼廊:ルカ・デッラ・ロッビアの「ベロッツォ・テデリーギのモニュメント」
- 右翼廊:サッセッタ家の礼拝堂、ギルランダイオの「サン・フランチェスコの生涯」
- 左身廊:デジデーリオ・ダ・セッティニャーノの「マッダレナ像」
など、多くの芸術作品が残っています。
現在はウフィツィ美術館にあるチマブーエの「荘厳の聖母」、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの「マギの礼拝」、サン・マルコ博物館にあるフラ・アンジェリコの「キリスト降架」もここにあったというのですから、当時はまさに美術館のような圧倒的な美しさを誇っていたに違いありません。
こちらも基本的に午前中しか開いていないようですが、左右の扉が開いていたら、ぜひ入って見てくださいね。
基本情報
Basilica di Santa Trinita
Piazzza di Santa Trinita
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