多くて安くてウマい、昔ながらの「トスカーナ料理店」はフィレンツェには何軒もありますが、観光に合わせて各ゾーンで知っておくと便利です。このマリオーネは、ちょうどサンタ・マリア・ノヴェッラ広場からトルナヴォーニ通りやストロッツィ宮殿に行く間、スパーダ通りにあります。ここ、私が留学当時はもちろん、ダンナが一時期バイトしていた=30年前からあるお馴染みのお店。店構えもザ・トスカーナのトラットリア、という感じです。
この日は70才前後のご婦人3人のアテンドで。あまり多くは食べられないけれど、定番のトスカーナ料理を少しづつ、ということで、まずは前菜の盛り合わせとリボッリータ。前菜には欠かせない鶏レバーのクロスティーニがなかったので、この後4ピースを追加。何を食べても美味しい!の連呼でしたが、目からウロコはやっぱりラルド~日本の方にラルドをおススメすると「脂っこい」ネガティブなイメージを持たれるのですが、それはやっぱりすき焼き鍋の油ひきに使う「ラード」を連想されるから。一方ラルドは豚の背脂をハーブの効いた塩で漬け込んだサルーミの一種(特産地はコロンナータ)。その味ととろけるような食感は、誰もが虜になります。
お待ちかねのパスタは、大きな半月型のリコッタのラビオリ+トマトソース。とてもシンプルなトマトソースは、やはり何と合わせても美味しいです!
そしてこちらも王道のミートソースのペンネ。これにお水で53ユーロ・・・1人あたり13ユーロという安さ!やはりここは、安定感のある美味しさと、安心価格が嬉しい、ハズレのないトラットリアやなーと再認識。
実際、お客さんの構成は半分が外国人観光客、半分はビジネス?昼休み中の地元イタリア人でしたよ。久々に行ったけど、昔と変わらない雰囲気、ホールスタッフは若い子が多かったですが、明るくキビキビしていて好感が持てました。昔はどうだったか分かりませんが、今はフィレンツェで9店舗、ミラノなどにもレストランを経営するCASA TRATTORIAグループの1つになっています。他の店舗もチェックしよ(笑)。
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基本情報
Trattoria Marione
Via della Spada, 27/R Firenze
+39-055-214756
毎日営業、12″00-17:00&19:00-23:00