オルチャ渓谷5つの市の中でも一番大きい(シエナ県の中でも市の面積では一番大きい)町が、このモンタルチーノです。ワイン好きの方はもちろん、そうでもない方もきっと「ワイン」を思い浮かべるほど、イタリア屈指の有名赤ワイン・ブルネッロやロッソ・ディ・モンタルチーノの生産地です。ブルネッロ生産者協会には200以上の生産者が登録され、TOP写真のように、旧市街の周りも、そして市の領域のほとんどがブドウ畑になっています。歴史的には初めてMons Lucinusという名前(諸説ありますが、ラテン語で「小さな森」、またはmons ilex=ラテン語で「樫の山」)で登場し、町の形成としては10世紀に形成され、現在の旧市街は14世紀の頃に完成したとされています。面白いのは中世は皮なめしが主要産業で、ワイン産業の誕生は20世紀に入ってからになります。
旧市街の南端にあるのが、この圧倒的な要塞!完成は1381年で、シエナ共和国(教皇派)の一都市都市だったために皇帝派との争いが絶えなかったのですが、1559年の陥落までは守り続けた不落の砦だったそうです。現在はこの壁の上と建物の一部だけに上れ、1階は市営のエノテカになっています(詳しくはこちらをご覧ください)
旧市街は村というにはかなり広く、あちこちにワインを直売するエノテカやワインバー、レストランがたくさんあります。しかし、それ以外にも、
びよーんと長いプリオーリ宮(現在は市役所と観光案内所が入ってます)や
その前にあるロッジア、
高みにあるドゥオモなど、見どころも点在しています。
エノテカとお土産屋さん以外のお店はあまり目立ちませんが、市役所とロッジアがあるポポロ広場のオシャレな雑貨屋さん・MONTALCINO564や、そこから北に伸びるジュゼッペ・マッツィーニ通りにはいい感じの靴屋さん、服屋さん、地元民が行くような花屋さん、肉屋さんも並びます。
旧市街は広いうえにアップダウンも結構あるので、要塞に上る&旧市街全体をゆっくり周りたい方は半日は必要だと思います。町中にはエノテカばかりでワイナリー自体はないので、ハイヤーで郊外のワイナリー(サイトではこの3つを紹介しています➡1、2、3)を訪問したり、近郊のサン・タンティモ修道院などを訪れて、1日ハイヤーツアーでも良いですね。人気のピエンツァや、同じエリアのもう1つの産地・モンテプルチャーノと合わせたフィレンツェ発1日ハイヤーツアーもありますので、ぜひお問い合わせください。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
【観光協会】
Proloco Montarcino (観光案内所)
【行き方】
シエナよりバス114番で約1時間10分。114番はモンタルチーノが終点。この路線では、 イタリアの最も美しい村 にも選ばれている ブォンコンヴェントもあります。
バス114番の時刻表や路線図はこちら
「Download line timetable and map」をクリックすると時刻表がダウンロードできます。
バスの乗り方などはこちら 👇 👇 👇
人気のピエンツァや、同じエリアのもう1つの産地・モンテプルチャーノと合わせたフィレンツェ発1日ハイヤーツアーもあります。宿泊は郊外のアグリツーリズモ&ワイナリー、その他にこちらや、こちらでもワイナリー見学&テイスティングができます。
モンティッキエッロ地域社会協同組合が運営するE-BIKE(電動アシスト付き自転車)ツアーもおススメです!
愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。
本の詳細はこちら
【AMAZON KINDLEより、5冊の電子書籍を発行】
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
「トスカーナのおうちごはん秋冬編20レシピ」
いずれも読み放題に入っています!