スヴェレート近郊B&B「ベルヴェデーレ」、おとぎの村で極上のトルテッリを食す

リヴォルノ県南部の「イタリアの美しい村」にも選ばれているスヴェレート。その村の近郊の、とってもとっても小さい集落にある、B&B兼レストラン「ベルヴェデーレ」。くねくねと坂道を登り切ったら、最後に到着するこの集落に、まずは一目惚れ・・・。11月だったせいもありますが、私たち以外誰も外に人はおらずひっそりとしている集落。石造りの建物がそのまま残り、まるでおとぎの世界に入り込んだかのようです。

実はここ、長年ハイヤーをお願いしているジョヴァンニの紹介・・・というか、「世界一美味しいトルテッリだ」とあれだけ言われれば、それは絶対食べないと!と思いますよね(笑)。しかし、トルテッリにたどり着く前にこの集落が気に入ってしまい、しばし写真撮影~その写真はギャラリーをどうぞ。

内部は石壁を残しつつも、意外とモダンなインテリア。11月の平日ランチだったので私たちともう2組だけでしたが、ハイシーズンは結構混むので予約がベターだとか。やはり知る人ぞ知る、の名店なのかも・・・と期待が高まります。

トルテッリの前に、シェアで前菜を。定番のレバーペーストはこってり山盛り&ポルチーニも細かいソースでなく、ゴロゴロと塊で!これを1人で食べていたらきっとトルテッリは食べられなかったかも?これはジョヴァンニ夫妻の前菜ですが、私と友人は、あまり他では食べられないものを選び、「鹿肉のフィレとブッラータチーズ」。おそらく燻製したものですが、全くクセがなくしっとりと美味しい。第一希望は「猪のマリネ、ポレンタフライ添え」だったのですが、残念ながら品切れ・・・これは次回のお楽しみ、ということで。

そして、待望のトルテッリは、デカい!そして具がパンパン!中の具は、リコッタチーズとほうれん草とトスカーナで定番の具のトルテッリで、ソースは牛肉のラグー、イノシシのラグー、野ウサギのラグー、ポルチーニ、きのことトリュフ、チーズとこしょう、バターとセージ、の7種類から選べます(トルテッリだけでなく、手打ちパッパルデッレもこの7種類からソースを選べます)。

友人は潔く?トリュフのみ、ポルチーニ好きの私はポルチーニ、ジョヴァンニ夫婦はシンプルにバターとセージで。このリコッタとほうれん草のトルテッリって、家でも作るしレストランでもあちこちで何回も食べてますが、ホントにNO.1!!何が違うのかって、やっぱりリコッタチーズ。生ホイップクリームのように、ほわっほわで、口の中でとろけるんです。

ほうれん草もしっかり茹でてあって細かく切ってるから?それとも地元・コルニア渓谷の新鮮なものを使ってるから?ほわほわリコッタのじゃまをせずいい味を出しています。トルテッリは3つしか入ってないのですが、見ての通り1つが大きくて3~4等分しないと一口で食べられない大きさ。そして、私のソースのポルチーニも、前菜のクロスティーニと同様ゴロゴロと塊で・・・前菜がなかったとしても、これだけで大満足が得られる一皿です。

このトルテッリの正式名称は、「ヴァ―ニャおばあちゃんのリコッタとほうれん草のトルテッリ」そう、オーナーシェフ(写真右)の女性のお母さん、ヴァ―ニャさん(写真左)直伝のトルテッリ。ここにこれを食べに行った日、とても残念ながらこのヴァ―ニャおばあちゃんの体調が悪く、オーナーさんは不在でした・・・しかし素晴らしいことに、レストランでは彼女のレシピが脈々としっかりと継がれています。

レストランの上、2階&3階はB&Bの部屋が。何部屋か見せて頂きましたが、レストランと同じように、石壁を残しつつシンプルですっきりとしたお部屋ばかり。7~8月のみがハイシーズンで値段もお手頃、かつ4人部屋や子供割引もあるので、ご家族やグループならコスパも高し!大人数になるとハイヤーもお得になるので、まだまだ日本ではマイナーなこのゾーンを、ぜひハイヤーで周って頂きたいと思います!

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

【B&B】
シングルルーム:60ユーロ~から、4人部屋~120ユーロまで、ご家族やグループにも便利なお部屋。ハイシーズンは7~8月のみの適応なので、宿泊料金はとってもお得。

【行き方】
公共機関では行けないので、ハイヤーでスヴェレートカンピリア・マリッティママッサ・マリッティマヴォルテッラ、またボルゲリ周辺のワイナリーなどと合わせて、フィレンツェから1日あるいはここに宿泊して1泊2日で滞在されることをおススメします。フィレンツェ発着1日通訳アテンド付きハイヤーツアーの場合、おおよその料金は2名参加で1名さま320ユーロ、4名参加で180ユーロとなります。

お問合せ&お申し込みは、こちら

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