マレンマ北部の人気の小さな村、マッサ・マリッティマ の宿のご紹介です。宿といってもただのホテルやB&Bではありません。それは、昔ながらの邸宅を改装したアパート。元々は13世紀に建設された有力貴族・パンノッキエスキ家の邸宅でしたが、別の有力貴族アルドブランデスキ家との婚姻で生まれた息子が殺害され、またマッサ・マリッティマからシエナが追放された後にパンノッキエスキ家もマッサ・マリッティマを後にし、マルファッティ家に引き継がれました。そんな邸宅の一部はリノベーションされ、現在は8つのアパートとしてツーリストに貸し出されているのです。
堅牢な石造りの建物を一歩入ると、フレスコ画がかすむヴォールト天井に現代アートのホールがお出迎え。そこから先に進むと中庭があり、ここから2階のレセプションへ。この2階と3階部分に、ワンルーム~最大8名までのアパートまで全8部屋。アパートは広々とした空間で、全アパートにキッチンもついていますので、毎日レストランに行かなくても、お惣菜を買ったり自炊したり・・・まさにここに住んでいるように、ゆったりとした滞在も可能です。もちろん、1泊だけでもOK。
こちらは一番小さなワンルームタイプ。小さいといっても50㎡(ビジネスホテルのシングルの5倍!)あり、お1人~最大4名まで宿泊できます。お一人で宿泊できるのはこのワンルームタイプだけになりますが、シングル使い割引もあり!こんな環境に1泊60ユーロ~で宿泊できるなんて嘘みたいです。
ロフトには別のベッドがあり、最大4名まで。4名で宿泊すると1人1泊30ユーロ以下(ローシーズンの場合)。ご家族にも良いですね。また、同価格でもう少し広い、2名用アパートもあります。
こちらは6名用のアパートのリビング。大きな暖炉に大きなソファーがあり、まさに自宅のようにくつろげますね。このアパートは全8アパートの中でも一番広く、なんと150㎡!2つの寝室があるので、プライベートを大事にしたい2カップルや、友人グループなどに最適です。このアパートをはじめ、お風呂が2つある大きめのアパートは浴槽があるのも嬉しいですね(1つがシャワーのみ、1つが浴槽付き)。
そしてこちらは、最近オープンした6名用のアパート。白壁に赤を基調にしたカントリー風のキッチンなど、他のアパートと比べて可愛いテイストになっています。こちらも2寝室で、最大8名まで宿泊できます。
アパートはドゥオモからも近く、その裏の駐車場までもたった50m。バス停は駐車場がある広場の裏の道なので、バスで来る方も、レンタカーなどで来られる方にも便利です。建物の前の道はZTL(進入禁止地区)ですが、オーナーさんが許可証を出してくれますので、レンタカーやハイヤーで来られる方も、荷下ろしに建物前まで入ることができます。
アップダウンもあって見ごたえのあるマッサ・マリッティマだけでなく、スヴェレートやカンピリア・マリッティマなどの個性的な村や、ポプローニアなどの海沿いへ出ることも可能。マレンマ北部・エトルリア海岸周遊の拠点として、ぜひご利用ください。
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
【宿泊】
ワンルームタイプ:1泊1人60ユーロ~、2名75ユーロ~(4名まで可能、1名につき25%加算)
- 3人用アパート:3名95ユーロ~(6名まで可能、1名につき25%加算)
- 6人用アパート:6名150ユーロ~(8名まで可能、1名につき25%加算)
など、全8アパート。
※4月1日~10月31日の滞在の場合、滞在税お1人(14才以上)1泊・1ユーロが別途かかります。
※キッチンには1回分の朝食(イタリア式の甘いものやヨーグルトなど)がサービスとして用意してあります。追加の場合は1人5ユーロで頼むことができます。自分たちで買い出ししたり、外のバールで済ませてもOKです。
※TV、WIFI、暖房完備。クーラーは2人用アパート・デラックスにのみありますが、壁が分厚いので夏でもクーラーなしで快適に過ごせます。
※エレベーターはありません。
【行き方】
最寄の鉄道駅はフォッロ―二カ:フィレンツェから直通またはピサ経由で約2時間半、フォッロ―二カ駅からはTiemme社のバス・37F番のバスで直通約40分(フォッロ―二カ駅→マッサ・マリッティマ、マッサ・マリッティマ→フォッロ―二カ駅)。あるいはグロッセート駅:ローマから直通電車で約1時間40分、グロッセート駅からTiemme社のバス・43F番のバスで直通約1時間半(グロッセート駅→マッサ・マリッティマ、マッサ・マリッティマ→グロッセート駅)、1日1本ですがシエナからTiemme社のバス・59F番のバスで直通約1時間40分(シエナ→マッサ・マリッティマ、マッサ・マリッティマ→シエナ)でも行けます。電車の乗り方などについてはこちらを、バスについてはこちらを参照ください。マッサ・マリッティマのハイヤーも手配できますので、最寄り駅のフォッローニカやグロッセート、シエナからの送迎をご希望の方は、あわせてお問い合わせくださいね。
滞在日数が長い方、バスなどに乗り慣れている方は上記の方法でも行けますが、やはり楽で効率がよいのがハイヤーです。フィレンツェからだと、ヴォルテッラ、サンガルガーノ修道院、ポプローニア、スヴェレート、カンピリア・マリッティマなどと組み合わせて1日ツアーが組めます。また、ボルゲリのワイナリーや、同エリアのこのワイナリーと組み合わせることも出来ますよ。
マレンマでは現在2つ宿泊施設をご紹介していますが、リヴォルノ県南部~マレンマ北部はこちらの宿がおススメ。一方、ピティリアーノなどの凝灰岩の村やサトゥルニアの天然温泉など、マレンマ南部ではこちらのアグリツーリズモがおススメです!