コロナが落ち着いたと思ったら、世界的なインフレに加え、超円安の昨今。「今年は高すぎてイタリア旅行を断念しました」と言うリピーターのお客様や、ハイヤーや料理教室などにお問い合わせ頂いても「予算オーバーなので今回は諦めます」というお答えを頂くことも・・・とっても悲しいのですが、これだけのインフレなのでイタリア側の料金アップも致し方ないし、いっぽうで更に円安で割高感は否めない状態なのでお客様の気持ちも痛いほど分かります。なので少~しでも、イタリア旅行に来られる方が節約できる、ちょっとしたヒントを挙げてみたいと思います。
宿泊先
フィレンツェなど超観光都市は、もうと~んでもなく高いです!! 何にお金をかけるかは個人によりけりなのですが、普段は宿にこだわる方でもちょっと妥協すれば節約することも可能かもしれません。
ホテルでなくキッチン付きのアパートにする
これは宿泊料金そのものが安くなるわけではないですが、キッチン付きのアパートにすれば当然ながら自炊が可能で、外食よりはかなり節約ができます。アパート使用の利点はこちらにも書いていますが、節約以外の利点もたくさん。
特に日数が長い方、家族、友人たちと一緒など大人数の方には特におススメです。
旧市街から外の宿泊施設を利用する
もちろん旧市街の方が便利で窓からの眺めも美しいかもしれません。しかし価格で折り合いがつかなければ、旧市街外の宿泊施設を検討してみましょう。心配なのはアクセスですが、フィレンツェでおススメなのはトラムの駅から近い場所。バスはやや高難度ですが、トラムは車両内の路線案内も分かりやすく、何よりも時間に正確・本数が多いのでとても便利です。
なんなら電車で直通エリアの郊外、例えば プラート や ピストイア などに宿検索範囲を広げるのもあり。とはいえ電車賃も上がっているので、よほど安くなければプラスマイナス0の可能性もあります💦
あるいはフィレンツェはもう何度も来ている、という方なら、おそらくフィレンツェよりは宿泊費用も安いルッカやアレッツォなどの中都市に滞在し、そこを拠点にまだ観光地化されていない小さな村を巡るような旅スタイルにするのも良いですね。
飲食
せっかくイタリア旅行に来たのだから、お目当てのレストランに行ったり、美味しい食事を楽しむのはとても大事! でも毎日毎食外食だと、当然ながら費用はかさむばかりです。近年はフィレンツェ旧市街でもスーパーが増えたので、とても買物がしやすくなりました。アパートで自炊だけの方でなくホテル滞在の方でも、滞在中の数食をハムやチーズとパン、パニーノ、そしてお惣菜を購入して広場や宿で食べれば、かなりの節約になります。
また中央市場やサンタンブロージョ市場なども活用するとまさに「暮らすように滞在」を体感できます。
旧市街のスーパーは観光客がほとんどで、実は価格も地元民が行く旧市街外のスーパーより割高です。旧市街外の大型スーパーなら、安く買い物ができてイタリア人の日常生活を垣間見ることもできます。バスや電車で1本の郊外大型スーパーはこちら。
また食事だけでなくお土産や観光中の飲み物やおやつも、お土産店やバールで買うよりも、同じものがスーパーだと安く売っています。例えば水500mlはバールで買うと1.5ユーロから2ユーロしますが、スーパーで1.5lや2lの水で50セント程度! 宿で小ボトルに入れ替えて持ち歩けば、ちりも積もれば山の節約になります。
また水は、ヴェッキオ宮殿近くやサンタクローチェ近くの無料の給水所も利用しましょう。
メニューを見てからレストランに入る
入ってからメニューを見て、あるいはお会計を見てびっくり! ではもう後戻りできません。それなりに払っても入りたい店でないなのなら、店先にメニューが出ている所はもちろんチェック。店先にメニューが出ていなくても、公式サイト出ているメニューや、エクスペディアやグーグルに出ている直近のレシートの写真などをあらかじめチェックしましょう。お店のメニューの金額と違う金額を請求された場合は、まずクレーム、丸め込まれたら警察へ。
地元民がランチへ行く店へ
フィレンツェの観光スポット近辺で地元民が外食することは稀ですが、近くに勤めている人がランチ休憩に行くレストランはねらい目。レストラン的にも毎日来てくれる地元民に離れて欲しくないので、極端な値上げは少ないはずです。ランチ休憩に来る地元民用のランチメニューは別という場所もありますが、基本的に普通のメニューの価格も良心的なことが多いです。しかし、そんなお店をどう見分けるかって? それは会社などが出す食券に対応しているというシール!
そのほとんどは、昼のみ営業で週末も休みのところも。昼しか行けないのが残念ですが、逆にそれは「地元の勤め人のランチを中心に周ってる店」、という証拠なのです。
バールはカウンターで
一般的なバールではカウンターとテーブルでは価格が違います。もちろん価格が違っても座って飲みたい方はそれで良いのですが・・・先日のお客様は立ってで良い、と英語で言ったのにも関わらず、「英語分からない」と英語で言われた上(分かってるんちゃうんか!)、はいはい、座って座って、と促されて仕方なくテーブルで飲んだら、飲み物とブリオッシュ2つづつで20ユーロも請求されたとのこと。ジッリなどのような老舗高級バールでなく、普通のバールでです!! 日本人と見て、英語が分からないふりしてテーブル席を薦めたとしか思えないません・・・。
教会
ドゥオモ以外の有名どころの教会は有料ですが、見ごたえがあるのに無料で入れる教会やヴィッラもいくつかあります。
ガイドには載っていないけれど、有名芸術家の作品があったり見ごたえのある教会 もたくさんあります ので、近くを取ったらふらっと寄ってみてくださいね。
イタリアで生活している我が家族と言えば・・・?
元々ムダが嫌いなので、今になって新しくしたことは少ないのですが...
- ソーラー発電中にできるだけ電気を使う
- イタリア人の代名詞?であるアイロンはほとんどかけない
- 調理は蓋を多用しガス使用を少なく、茹でるものやオーブンは余熱も活用
- 1週間に1回の買い出しでは特価品を中心にメニューを組む
- ダンナはほぼ100%弁当にし、勤務先から支給の食券は食料品買い出しに使用
- 旬野菜の箱買い、加工して保存
本当に大したことないーーー!!!泣。
育ち盛りの男子2人、そして9月からは次男も高校進学でフィレンツェに行くので定期代が・・・そして教科書代が・・・と考えただけで真っ青ですが、ニュースでは9月に政府がインフレ抑制政策を行うとのこと(ほんまかいな)。今はそれを祈るしかありません。
愛すべき、美しい30の村
飾らない、ありのままのイタリアへ!人口や景観など、「イタリアの最も美しい村」協会が設けた厳しい基準を満たした村だけが加盟を認められる「イタリアの最も美しい村」。その中から、イタリア在住20年以上、トスカーナ州の田舎町に暮らす著者が、“忘れられない”30の村をセレクト。古きよきものが息づく小さな村の魅力を、旅先での出会いやエピソードをちりばめながら綴る。
本の詳細はこちら
「フィレンツェから日帰りで行ける!トスカーナの小さな村10選」
「トスカーナのおうちごはん春夏編20レシピ」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(モノクロ版)」
「コロナ・ロックダウン緩和直後のイタリア・フィレンツェ記録写真集(カラー版)」
「トスカーナのおうちごはん秋冬編20レシピ」
いずれも読み放題に入っています!